中国スマホ「vivo」、グローバル展開を加速 27年までに海外売上高比率7割へ

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中国スマートフォン最大手のvivo(ビボ)は現在、国内市場の飽和状態に対応するため、グローバル展開を加速している。同社の胡柏山COO(最高執行責任者)は3月25日、博鰲(ボアオ)アジアフォーラムで、海外売上高はすでに全体の半分以上を占めており、2026年にはその割合は6割に、27年には約7割に拡大するとの見通しを示した。ブルームバーグが伝えた。

市場調査会社Canalysによると、vivoは2024年の中国スマホ市場のメーカー別出荷台数で首位、シェアは17%だった。とはいえ、足元の中国スマホ市場は競争が激しく、販売台数の多くは買い替え需要に支えられている。24年の世界シェアは8%で6位、5位のOPPOとの差は1ポイント未満だった。

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vivoは2014年に海外進出を開始し、最初の進出先に東南アジアを選んだ。Canalysによると、同社は24年の東南アジア市場における出荷台数でシェア13%を占め、5位となった。インドネシアでは1位だった。

胡COOは、vivoにとって最大の海外市場であるインドでは600ドル(約8万6000円)以上のハイエンドモデルの販売促進に注力する一方で、東南アジアでは販売台数の拡大を優先する方針を示した。

現在のところ、vivoはハイエンドデバイスや通信事業者を通じた販売が主流の米国や西欧といった成熟市場に進出する準備が整っていない。ただし、胡COOは、今後3〜5年以内にVRグラスなどの最新ガジェットを携えて、欧米市場などへの参入を検討する可能性はあると明らかにした。

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*1ドル=約144円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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