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中国鉄道車両大手、中国中車(CRRC)傘下の中車長春軌道客車の吉林省長春市工場でこのほど、「スマートウインドー」を搭載し、環境にも配慮された都市間鉄道用の新型「動車組」(動力分散式列車)が完成した。各車両には車窓ディスプレーが2カ所設けられ、乗客はタップして天気や運行状況などを調べることができる。
同列車は時速200キロ、Wi-Fi接続が可能でテレビ放送、情報提供などのスマート運用を実現している。近く、河南省の鄭開(鄭州・開封)都市間鉄道、鄭機(鄭州東駅・新鄭国際空港)都市間鉄道に導入され、地域の都市一体化発展を支援する。
車両にはスマートモニタリングシステムが搭載されている。車両全体にセンサーを1500個以上設置し、牽引や制動、ボギー台車など主なシステムの稼動状況をリアルタイムで把握する。メンテナンスについては、スマート運用保守システムを採用。重要なシステムモデルを127種類構築し、ビッグデータやクラウドコンピューティングなどの技術により、車両を全ライフサイクルで管理する。
グリーン・省エネの面では、内装部品の塗装に高性能の環境配慮型塗料を使用している。内装材の回収率は75%に達し、分解可能な材料は50%以上となっている。軽量化設計、エネルギー効率比の高い空調や制動時減速度制御技術を採用することで、エネルギー消費量を抑える運転を実現、環境に優しい車両といえる。
列車は、同社の都市間鉄道スマート動車組プラットフォームを基盤に開発され、4両編成を採用。旅客輸送力や加減速に優れ、乗降がスムーズなどの技術的特徴があり、短距離で高密度な公共交通機関の運行ニーズを満たす。【新華社長春】
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