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ここ数年、中国製オートバイは技術革新やグローバル展開が進み、世界シェアが拡大している。なかでも浙江省は、中国を代表するオートバイの生産・輸出拠点として知られ、「銭江摩托(QJMOTOR)」や「春風動力(CFMOTO)」などの有力メーカーが本拠を構えている。2025年1月〜2月に浙江省から輸出されたオートバイは、前年同期比13.3%増の120万台だった。中国国営中央テレビ(CCTV)が税関統計を引用して報じた。
QJMOTORの許濱副社長によると、2024年は欧州向け輸出の割合が前年の20%から35%に上昇したという。同社は東南アジア市場の開拓にも注力しており、インドネシアにはすでに子会社を設立している。
CFMOTOの主力は、大型バイクと全地形対応車(ATV)で、ATVの輸出額では長年にわたって中国メーカートップを維持し、欧州の主要市場でのシェアも1位を保っている。グローバル事業部門の楊杭セールスディレクターによると、ここ数年は中南米、東南アジア、中東市場での販売が著しく伸びており、とくにトルコやフィリピンなどが好調だという。また昨年8月に、東南アジアの山岳や丘陵が多い地域に特化した新しいサブブランド「CF LITE」も立ち上げ、オフロード性能と走行性を高めてニッチ市場への取り組みを強化している。
2024年の決算書によると、CFMOTOの売上高は前年比24.2%増の150億4000万元(約3000億円)、純利益は46.1%増の14億7000万元(約300億円)と大幅な増収増益だった。同社は、今後35億元(約700億円)を投じて浙江省桐郷市にオートバイや電動バイク、主要部品の開発・製造を担う総合的な生産拠点を建設し、年産300万台を目指す計画を明らかにした。
*1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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