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中国の人型ロボットメーカー「銀河通用機器人(Galbot)」がこのほど、新たに11億元(約220億円)を調達した。人型ロボットなどエンボディドAI(身体性を持つ人工知能)分野では2025年最大規模の資金調達となる。
出資を主導したのは車載電池世界大手の寧徳時代(CATL)と傘下の溥泉資本(CATL Captial)で、国開科技創業投資(Guokai Technology Venture Investment)や北京機器人産業発展投資基金(Beijing Robot Industry Fund)、紀源資本(Jiyuan Capital)なども参加した。
2024年6月に実施したエンジェルラウンドでは7億元(約140億円)超を調達、同年11月には5億元(約100億円)の戦略的資金を調達している。評価額は宇樹科技(Unitree Robotics)や智元機器人(Agibot)と並び、中国のエンボディドAI分野でトップグループに位置する。
Galbotは2023年5月に設立。創業者の王鶴氏は1992年生まれで、2014年に清華大学を卒業し、21年にスタンフォード大学で博士号を取得した。現在は北京大学計算機学院のアシスタント・プロフェッサーを務めている。
Galbotは2024年6月、第1世代の人型ロボット「Galbot G1」を公開した。上肢の操作能力に重点を置いており、脚部は折り畳み式の1本脚で、360度全方向に移動可能な車輪がついている。同社はまた、ロボットの把持能力に特化した基盤モデル「GraspVLA」やエンボディドAI向け基盤モデル「GroceryVLA」なども発表している。
エンボディドAI向け基盤モデルの開発では、コストが低く開発期間も短縮できるため、一貫してシミュレーションデータを用いた訓練技術に注力している。自社開発した全自動のシミュレーションデータ生成パイプラインは、わずか1週間で世界最大規模となる10億パラメータのロボット操作用データセットを生成できるという。
Galbotの製品はすでに複数の現場に大規模導入されている。例えば、24時間営業の無人店舗では在庫チェックや商品の受け渡しなどに、メルセデス・ベンツや極氪(ZEEKR)などの完成車工場ではコンテナ搬送・物品の仕分けなどに活用され、公共サービスなどの現場では来客対応や説明などガイドの役割を果たしている。
*1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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