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中国・北京天竺総合保税区の通関地にこのほど、英国航空機エンジン大手のロールス・ロイスと中国航空大手の中国国際航空の合弁会社「北京航空発動機維修(BAESL)」が導入予定のトレーニングエンジンの第1基目が届いた。
BAESLは、ロールス・ロイスにとって世界4社目、中国本土では初となる航空機エンジンメンテナンス・修理・オーバーホール(MRO)合弁会社で、エンジンの導入は同社の稼働に向けた重要な進展となる。
BAESLは2022年9月に設立され、首都空港臨空経済区に入居予定。建設工事は23年8月末に始まり、メイン工場が24年末に完成した。
今回導入するトレーニングエンジンは主に、エンジニアの没入型学習に活用する。同社の高小軍顧客業務副総経理は「この先数カ月、このエンジンを用いて全方位・全行程のトレーニングを行う」と説明。トレーニングは、品質マニュアルとエンジニアリングシステムの構築が関連法規の要求に見合い、また実行可能性を有しているかを確かめる目的があり、年末の本格稼働に向けた準備の一環だとした。
同社は、ロールス・ロイスのTrent系エンジン「Trent700」「TrentXWB-84」「Trent1000」にMROサービスを提供する。事業の敷地面積は8万平方メートル超、建物面積は5万9千平方メートルで、メイン工場、エンジン試運転場、オイルポンプ室、倉庫などを備える。
金凱エンジニアリング副総経理は、この事業がロールス・ロイスの中国戦略の重要な一環であり、中国国際航空との協力関係を深め、メンテナンス・修理能力を積極的に向上させ、顧客の業務拡大ニーズに応えるものだと語った。
高氏は「総投資額は約22億4200万元(約470億8200万円)。フル稼働すると、年間250基のエンジンのメンテナンス・修理が可能。従業員は800人を予定している」と説明した。【新華社北京】
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