中国初のeCTOL・eVTOL同時開発〜電動航空機「零重力」、シリーズAで20億円を追加調達

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中国の電動航空機メーカー「零重力飛機工業(Zerog Aircraft Industry)」がこのほど、シリーズAの2回目の追加ラウンドで1億元(約20億円)近くを調達した。出資者は雲時資本(Seas Capital)と祥源文旅(Sunriver Culture Tourism)の傘下ファンド。資金は耐空証明の取得や主力製品の開発・量産に充てられる。

零重力は2021年設立。中国の企業としては初めて電動固定翼機(eCTOL)、マルチローター型電動垂直離着陸機(eVTOL)、ティルトローター型eVTOLを同時に開発している。主力製品はeCTOL「RX1E-A」、マルチローター型eVTOL「ZG-ONE」、ティルトローター型eVTOL「ZG-T6」の3機種。

RX1Eはすでに量産・出荷段階に入っており、100機余りの受注が確定しているほか、1000機以上の注文意向が寄せられている。同社は子会社を設立し、飛行訓練サービスも提供している。

ZG-ONEは型式証明の申請が中国民用航空局(CAAC)に受理された段階にある。ZG-T6は将来の空の交通を担うモデルとして位置づけられており、試験飛行が間もなく開始される。

ZG-ONE
ZG-T6

零重力は、電動航空機を低空域の観光・レジャーに活用することに重点を置いている。今回、祥源文旅から資金とリソースの提供を受けたことで、活用シーンの拡大が期待される。また、すでに複数の地方政府と提携して各地に拠点を展開し、電動航空機と観光の融合を模索しているという。

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(36Kr Japan編集部)

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