ファーウェイがアップル越えか スマートフォン年間出荷台数、2億3000万台前後と予想

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ファーウェイが年始に立てたスマートフォンの販売目標は、また一歩達成に近づいた。

中国メディア「騰訊新聞」によると、ファーウェイのコンシューマー事業部のリチャード・ユー(余承東)CEOが先日行われた社内カンファレンスで、今年のスマートフォンのグローバル出荷台数が約2億3000万台になり、アップルを越えて世界2位となる見通しを発表した。

「年間目標は2億3000万台まで達成された。最終結果は残された1カ月のラストスパートにかかっている。我々はすでにアップルのiPhoneを越えている」と述べたという。

IT専門調査会社IDCの調べでは、2018年のファーウェイのスマホ出荷台数は2億600万台で世界3位だった。今年は出荷2億台を前年より64日前倒しで達成している。また市場調査会社ストラテジー・アナリティクスによると、今年のグローバル出荷台数はサムスンが3億2000万台で市場シェアは21.3%を占め、今年も首位の座を守るとの見通しだ。ファーウェイはアップルに替わり2位に浮上するとみられている。

同じくストラテジー・アナリティクスの予想では、アップルの今年のグローバル出荷台数は、昨年の2億800万台を下回る1億9300万台だ。今年発表した「iPhone 11」シリーズの売れ行きは好調だったが、第1~3四半期における前機種「iPhone XR」「iPhone XS」の売り上げ不振が足を引っ張った。クレディ・スイスのレポートでは、今年第1~3四半期にかけて、ファーウェイのグローバル出荷台数はアップルを上回り続けたという。

ユーCEOが年初に立てた年間販売目標は、ファーウェイとサブブランドのhonorを合わせて2億5000万~2億6000万台で、「中国国内で売れるスマホの2台に1台をファーウェイ製にしたい」としていた。つまり国内シェアの半数を握るということだ。

この目標は実現に近づいているようだ。市場調査会社カナリスによると、ファーウェイの今年第3四半期の国内市場シェアは42.2%で、出荷台数は前年同期より1650万台増加、年成長率は66%に達している。スマホ市場全体が楽観的とはいえない中、6期連続で2ケタ成長をみせている。

国内では絶好調のファーウェイだが、海外では苦難の連続だ。

米政府による禁輸措置とそれに伴うグーグル社との提携中止で、ファーウェイが発売する新機種にはグーグルモバイルサービス(GMS)が搭載できない。YouTubeやグーグルマップなどが利用できないため、海外ユーザーの購買決定に大きく影響している。

実際、欧州市場での売り上げは大幅に落ちている。カナリスの調べでは、今年第2四半期の欧州販売台数は前年同期比16%減少し、第3四半期には販促活動の実施により何とか落ち込みを食い止めたという。
(翻訳・愛玉)

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