長城汽車(GWM)とBMWの合弁事業「光束汽車」、世界市場向けを視野

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2019年11月末、「長城汽車(Great Wall Motor)」と独BMWグループが折半で出資する合弁事業「光束汽車(Spotlight Automotive)」プロジェクトが江蘇省張家港で本格的に始動した。同プロジェクトの生産工場は2020年に着工、2022年に竣工する予定。

光束汽車は、中国政府が(これまで50%未満としていた)外資による出資比率の規制を緩和する方針を打ち出して以降、最初の合弁自動車メーカーとなる。同プロジェクトは民間企業による合弁完成車メーカー第1号であり、またBMWグループにとって世界初となる電気自動車(EV)の合弁プロジェクトでもある。

光束汽車は総投資額51億元(約800億円)、出資比率は長城汽車とBMWグループがそれぞれ50%。研究開発(R&D)・製造・倉庫物流事業を一体化させた同プロジェクトは、年間生産能力16万台を計画しており、完成した車は世界の市場に向けて出荷される。新たな販売網の開拓はせず、まずは長城汽車とBMW両社の既存チャネルを通じて販売する予定。

「光束汽車の設立は、自動車メーカーの合弁モデルを変えただけでなく『共同で研究開発・中国における製造・世界に向けた販売およびサービス』という、これまでにない斬新な事業モデルを確立した」と長城汽車の魏建軍董事長は語った。

今回の合弁会社はBMWグループの新エネルギー自動車(NEV)グローバル戦略と、長城汽車のグローバル化戦略を支える大きな柱となるだろう。双方の資源・技術・品質・運営および市場戦略などの各方面における融合が、互いの資源を補い連携を成功させると魏氏は考える。

「長城汽車との合弁会社を通じて、これからも現地化に力を入れ、中国向け技術および生産を展開していく」と中国BMWグループ董事長で「BMW AG」(ドイツ本社)で研究開発担当ラインの役員をつとめるクラウス・フレーリヒ氏は述べた。

BMWグループによると、将来的にはグループ傘下の小型高級ブランド「MINI(ミニ)」のEVモデルもこの合弁工場で生産する予定。このEV版MINIは中国顧客だけにとどまらず、世界中の市場向けに販売されるという。

長城汽車高級副総裁で光束汽車董事長を務める趙国慶氏は、光束汽車の製品の企画とスケジュールは既にできているが、詳細については時期をみて発表すると明かした。

同社は2013年のプレミアムEVカー「BMW i3」発表以降、急速にEV化を進めてきた。現状、BMWグループが中国で販売する電気自動車はBMW i3のほか「BMW i8クーペ」や現地生産モデル「BMW X1」とプラグインハイブリッド車(PHEV)のセダン「BMW 5」シリーズなど全5車種。

長城汽車は新エネルギー自動車用バッテリーの研究開発において長年の経験をもつ。同社動力バッテリー事業部は2017年からバッテリーセルの先行的研究を始めている。翌年には同事業部から分離(スピンアウト)し電池メーカー「蜂巣能源科技(SVOLT Energy Technology)」を設立、2019年11月末に本格的な生産体制に入ったという。

また光束汽車プロジェクトはこのほど、ガソリンなどの燃料車の全量輸出用生産とEV乗用車の研究開発については、江蘇省の発展改革委員会から「批復(承認状)」を受領した。EV乗用車の生産・販売を始めるにあたっては別途、EV完成車のプロジェクト許認可を取得する必要がある。

作者:未来汽車日報(WeChat ID:auto-time) 張一
原文記事URL: https://auto-time.36kr.com/p/470854635159556

(翻訳:貴美華)

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