地域医療の需要が高く、ワンストップ型医療プラットフォーム「企鵝杏仁」の試み

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地域医療の需要が高く、ワンストップ型医療プラットフォーム「企鵝杏仁」の試み

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2019年12月19日に、ワンストップ型医療サービスプラットフォーム「企鵝杏仁(Qiexingren)」が、深圳市の都市医療モデルの構築を完成しつつあり、地域医療、総合クリニック、手術センター、専門外来、サテライトクリニック、企業の医務室等のさまざまなサービスモデルをカバーしていると発表した。また、深圳市の有名歯科クリニックの「正夫口腔(ZINFU DENTAL)」の25の拠点を買収したことも明らかにした。

企鵝杏仁は元「企鵝医生」と「杏仁医生」の2社が合併した企業であある。同社は、インターネットでの問診、専門家ネットワーク、ハイテク化などにより、オンラインとオフラインでのワンストップ型医療健康サービスシステムを構築し、地域医療サービスの質の向上を目指している。

以前の、北京と成都のクリニックの買収に続き、今回の正夫口腔買収は、企鵝杏仁の設立後最大のクリニック買収となった。正夫口腔は2014年10月に設立され、2015年に、最初の歯科クリニックを深圳市でオープンした。5年間成長を続け、現在25のクリニックがあり、2019年度の年間利用者は延べ約20万人に達したという。

企鵝杏仁は今後、深圳市とその周辺地域でクリニックの規模を拡大し、2021年に5カ箇所に達する予定だという。

クリニックの買収以外に、企鵝杏仁は深圳市で政府部門と連携し、100カ所のコミュニティヘルスケアセンターの建設に参画する予定だという。企鵝杏仁のCEOの王仕鋭氏は、中国では地域医療サービスの需要が高く、企鵝杏仁はかかりつけ医サービスを中心に、一般家庭がより医療サービスにアクセスしやすくなることを目指していると話した。

王氏によると、同社は深圳市を中心に、かかりつけ医を中心とした都市部医療モデルを構築したいという。一般医療サービス(健康管理、慢性疾患管理、小児科、総合クリニック、漢方医等)から専門外来(歯科、リハビリ、眼科、日帰り手術センター等)、また、三甲病院(「三甲」レベルは中国の最高レベル総合病院)への転院まで、より多くのビジネス化されたモデルを構築し、ユーザーに全面的なワンストップ医療健康保障システムを提供することを目指しているという。

2019年に、企鵝杏仁は眼科センター、小児科センター、リハビリセンター、歯科センターを設立した。現在、重慶で建設中の医療総合システムを例にとると、同システムは約4000平米の医療センターに置かれ、外来センター、手術センター、歯科センター、眼科センター、医師グループセンターの5つのサービスラインがある。

これまで、企鵝杏仁は広州市、深圳市と香港の3地域で様々なサービスを提供している。CEOの王氏は、同社の成熟した医療サービス保障システムをグレーターベイエリアと呼ばれる広東、香港、マカオ全域へ拡大する予定で、同時に香港の先進的かつ中国の状況と経済環境に合った医療モデルを導入し、国内の地域医療事業を整備していく計画があるという。また、深圳市をモデルとし、今後は他の都市へコピーし改善していく予定だという。

(翻訳:小六)

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