わずか10gのAIレコーダー登場 ByteDance×Ankerが会議業務を“自動整理”
中国テック大手・ByteDance(バイトダンス)傘下のオフィスツール「飛書(FEISHU)」と中国電子機器メーカーのAnker(アンカー)は2026年1月、AIレコーダー「AI録音豆」を共同で発売した。
市場で主流のカード型ではなく、丸みを帯びたコンパクトなデザインを採用。本体重量はわずか10グラムで、充電ケースを含めても約48グラムに収まる。襟元やポケット、PCなどに装着できるほか、マグネット式アクセサリーを使えばスマートフォン背面にも固定でき、日常的に携帯しながら自然に録音できる設計となっている。硬貨ほどのサイズながらMEMSマイクを2つ搭載し、装着を意識させない軽量性と高品質録音を両立した。
1回の充電で最高8時間の録音が可能で、充電ケースを併用すれば32時間以上連続で使用できる。8GBのストレージを内蔵し、約250時間分の音声の保存が可能だ。急速充電で10分の充電で2時間録音が可能なほか、Wi-Fiでの高速転送にも対応、1時間分の録音データを30秒で転送できる。さらに暗号化技術「AES-256」を採用し、全プロセスにわたってデータの安全性を保証している。
今回の製品は飛書がソフトウェア開発を担当し、バイトダンスの独自大規模言語モデル(LLM)「豆包(Doubao)」を組み込み、Ankerがハードウェア設計を担った。豆包はバイトダンスが開発した高性能AIモデルとして知られ、本製品では小型サイズながら高精度な話者識別やリアルタイム要約機能を実現している。
AI録音豆は飛書エコシステムを活用して、会議中から会議後までの全プロセスを一手に引き受ける。会議中はAIが生成する字幕や要点のまとめ、棒グラフなど可視化した情報を確認することができ、会議が終わると直ちに、発言者を正確に区別した議事録を作成し、自動的にto doリストや決定事項を抽出される仕組みだ。
さらに、これらの内容は自動的に飛書のナレッジベースに同期されるため、ユーザーは手作業で整理する必要がない。AIアシスタントを通じて過去の会議内容を検索したり、質問したり、再編集したりすることも可能となっている。

ECサイト「天猫」では同カテゴリーの上位にランクイン
米スタートアップPlaudが2025年にカード型のAIボイスレコーダーで市場の注目を集めて以来、中国でも多くの企業が同分野に参入している。例えばアリババグループは、ビジネスツールプラットフォームの「DingTalk(釘釘)」からAI搭載レコーダー「A1」をリリースしている。
今回の飛書とアンカーのコラボは、オフィス向けAIデバイスのあり方を大きく塗り替える試みとなっただけでなく、バイトダンスがソフトとハードを一体化したAI時代のエコシステムを構築するうえでの重要な一歩となりそうだ。
(翻訳・36Kr Japan編集部)