中国Agibot、人型ロボット1万台量産 「30分サプライチェーン圏」を構築

中国のロボットユニコーン企業「智元機器人(AGIBOT)」は3月30日、同社の人型ロボットの累計生産台数が1万台に達し、3月28日に1万台目がラインオフしたと発表した。

同社の共同創始者であり社長兼CTO(最高技術責任者)を務める彭志輝氏は、この1万台目の達成について、サプライチェーンの成熟と製造の標準化にとって重要な転換点であると指摘した。その上で、業界全体が「技術検証」の段階から「大規模な商用展開」へと全面的に移行しつつあるとの見解を示した。

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AgibotはエンボディドAIロボット分野において、標準化されたサプライチェーン体制を世界でいち早く構築した企業の一つだという。受注状況に応じて柔軟に対応可能な生産・納品能力は年間10万台規模に達しており、パイロット工場では製造プロセスと信頼性の検証を行い、量産工場では安定した供給体制を確立している。

関節モジュール専用の生産ラインでは自動組立と全数のオンライン検査を実現し、完成機には全工程にわたるテスト、そして製造実行システム(MES)による追跡管理を行っている。さらに、主要パートナー企業との共同開発や専用生産ラインの確保を通じて、「30分サプライチェーン圏」と呼ばれる高効率な部品供給ネットワークを構築。中核部品の内製化を進めながら、高品質かつ安定した供給体制を維持している。

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Agibotの製品は現在、自動車製造、3C電子(コンピュータ・通信機器・家電)、物流・倉庫など幅広い分野で導入が進んでいる。すでに業界大手企業では大量導入や追加発注の段階に入っており、人型ロボットの実運用は着実に広がりを見せている。

(36Kr Japan編集部)

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