退屈な練習を「音ゲー」にした音楽アプリ ギターやウクレレを楽しく習得

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「中国では音楽教育の普及率がわずか4%と、欧米の40%に比べて極端に低い。社会が一定の生活レベルに達すると、人々はコーヒーを楽しむようにピアノや音楽を習うようになる」。そう語るのは「米謨科技(Mint Muse)」創業者の向奕裴氏だ。もっと気軽に音楽を学んでもらえるよう、向氏は2018年から楽器学習アプリの開発に着手し、子ども向けピアノ学習アプリ「迷鹿音楽少兒ピアノ」と大人向けギター・ウクレレ学習アプリ「迷鹿音楽(Mira Music)」をリリースした。

これまでに米謨科技は3回にわたり「峰瑞資本(FreeS Fund)」「華創資本(China Growth Capital)」「喜馬拉雅FM(シマラヤFM)」から資金を調達している。

現在、迷鹿音楽は初心者ユーザーをターゲットにした数百元(数千円)の入門コースを中心に展開しており、入門コース終了後に継続できる上級コースもそろえている。リリース以降、AppStoreを始めファーウェイ、OPPO、vivoなど主要スマホメーカーのアプリストアで注目アプリとして紹介された。

実際に2つのアプリを使ってみた筆者が感じたのは、デザインも使用感も非常に楽しめる作りになっているということだ。

「迷鹿音楽」アプリのウクレレ初級コースでは、「見知らぬ町のさまざまな風景を探し歩く」という設定でレッスンが進んでいく。町には広場やビル、水辺などがあり、それぞれのステージには多彩なイベントが用意されている。人が行き交う広場では人の話し声や足音、水の音などの効果音が流れる。このデザインを採用した理由について向氏はこう説明する。「ほかにも大勢の人がここで学んでいると思えば、ひとりぼっちではないと感じるだろう?」

アプリのインターフェース

このアプリには練習パートもある。楽器を習得するための一般的な方法は、まず基本を学び、後はひたすら練習を重ねるというものだ。この練習法は効果的だが、これだと子どもはもちろん、大人でもすぐに興味を失ってしまう。プロの演奏家を目指すのでなければ、もっと楽しく学べる方法があるはずだと向氏は考えた。「音楽の美しい部分に触れる前にやめてしまうのはもったいない。最初の一音から楽しいと感じてもらうことが目標だ」

この練習パートが退屈にならないよう、内容だけでなく編曲や楽器の組み合わせにもこだわり抜いた。まだ単音しか出せない初心者にとって、単音だけで曲の美しさや深みを表現することは至難の業だ。迷鹿音楽アプリでは、ユーザーの演奏するメロディーに合わせてほかの楽器の伴奏を流し、バンドとセッションしている気分を味わえるようにしている。そのためユーザーはいつでも多彩な音を感じながら楽しく練習することができる。

またユーザーが出した音に対して、目に見える反応がすぐさま返ってくるのも大きな特色だ。演奏するときには、音符がカラフルなブロックになって画面上のレーンを流れてくるので、所定のラインに達したタイミングで音を出す。音程やテンポがどれほど正確かを判定して、それに応じたエフェクトが表示されるので、さながら「音ゲー」をプレイしているようだ。

データによると迷鹿音楽の2つのアプリは一日の平均利用時間が20分以上で、1人のユーザーが1日に8,9時間利用することもあるという。新規ユーザーは主に自然流入と口コミで順調に増えており、2019年には黒字転換を果たした。

迷鹿音楽の開発チームにはクアルコムやFacebookなどインターネット企業での経歴を持つコアメンバーのほか、カリフォルニア大学サンディエゴ校、バークリー音楽大学、中国中央音楽学院、清華大学などの卒業生が在籍している。
(翻訳・畠中裕子)

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