中国ネットイースの株価が史上最高値 日本の開発スタジオにはカプコントップクリエイターが加入

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7月9日の香港市場で、中国ネット大手「ネットイース(網易)」の株価は一時160香港ドルを超えて歴代最高値を更新し、前日の終値より10%高の154.5香港ドルでこの日の取引を終え、時価総額が5200億香港ドル(約7兆2000億円)を上回った。

現在ネットイースは事業の重点を徐々にゲームに回帰させている。5月20日に開かれたプレスカンファレンスで、ネットイースは20タイトルのゲームを発表し、MMORPG『夢幻西遊(Fantasy Westward Journey)』、『陰陽師』を始めとする12大定番IP、及びバトルロイヤルゲーム『荒野行動(KNIVES OUT)』や非対称対戦ゲーム『Identify Ⅴ 第五人格』などを含む多数の新作ゲームの最新動向について報告した。

国際的なS級大作ゲームにも挑戦している。6月には日本に家庭用ゲーム開発スタジオ「桜花スタジオ」を設立し、トップレベルの人材を掘り起こしている。このほど『デビル メイ クライ 5』などの戦闘デザインを手掛けた有名ゲームデザイナーの吉田亮介氏がゲームメーカーのカプコンを7月4日に退社したことを発表し、ツイッターのプロフィールを「Senior Game Designer at NetEase Games Sakura Studio(桜花スタジオ)」と更新した。ゲーム・サブカル情報サイト「ゲームよりどりサブカルみどりパーク」の情報によると、吉田氏の他にも日本のゲームメーカーからベテランが桜花スタジオに加入するようだ。

ネットイースの2020年第1四半期決算報告書によると、第1四半期の純売上高は171億元(約2606億円)。このうちゲーミング事業による売上高は78.9%にあたる135億元(約2058億円)と大部分を占めている。ここしばらくの間、ネットイースのゲーミング事業は高収益とプラス成長率を維持している。

米調査会社「SensorTower」が7月8日に発表したApp StoreとGoogle Playでの売上高に基づく「2020年6月中国スマホゲームパブリッシャー売上ランキングTOP30」で、ネットイースは2位にランクインしている。Sensor Towerの戦略アナリストであるNan Lu氏は、夏休みの到来と共に、中国スマホゲームメーカーの売上も新たなピークを迎えるかもしれないと述べている。

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