中国CATLがメルセデス・ベンツの主要サプライヤーに バッテリー技術で提携強化

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8月5日、車載電池大手「寧徳時代新能源科技(CATL)」は独ダイムラー傘下のメルセデス・ベンツと電池技術分野で提携を強化することを発表した。双方は共同で電池技術を開発し、CATLはベンツの電動化を大規模にサポートしていく。ダイムラーの研究開発担当取締役とメルセデス・ベンツのCOOを兼務するマルクス・シェーファー(Markus Schafer)氏は「CATLはメルセデス・ベンツのトップサプライヤーとして、今後数年間にわたって次世代のEQ製品(メルセデス・ベンツのBEVモデル)への電池供給を保証する」と述べた。

公式情報によると、今回の戦略提携は各分野の動力電池技術をカバーしており、CATLはメルセデス・ベンツの乗用車向けにバッテリーセルとモジュールを、小型商用車向けにバッテリーパックを提供する。双方は開発期間の短縮、バッテリーのエネルギー密度を大幅に高めることによる航続距離の延長、充電時間の短縮などを含む明確な研究開発目標を設定している。

電気自動車のハイエンド市場における競争力を高めるため、メルセデス・ベンツはCATLの電池モジュールを搭載し、航続距離が700 km(WLTP基準)を超え、現行モデルよりも2倍速い充電速度を備えた高級EVセダン「EQS」を2021年に発売予定だ。

CATLはメルセデス・ベンツに競争力の高い製品を安定的に供給するため、独テューリンゲン工場の建設とともに、欧州でのサービス体系の確立を進めている。メルセデス・ベンツはテューリンゲン工場から電池を調達することで、サプライチェーンの現地調達比率を向上させることが可能となる。

2020年に入ってからCATLの動力電池事業の発展はめざましく、テスラ、ホンダ、メルセデス・ベンツを顧客として獲得した。

CATLの曽毓群董事長は4月11日に開催した業績説明会で、今年下半期にもテスラへの製品供給を開始すると表明し、供給するのはリチウムイオン電池と三元系リチウムポリマー電池に限定されないと述べた。

別の情報によると、CATLが今年テスラに供給するリチウムイオン電池の量は、テスラの上海工場「ギガファクトリー」(第1期)が予定している生産能力の40%を下回ることはないとのこと。

CATLは7月11日、ホンダが同社の株式の約1%を取得し、重要な提携パートナーとなったと発表した。CATLは今後、ホンダに動力電池ソリューションを提供する。同社の電池を搭載した中国製のホンダの新エネルギー車は2022年から中国市場に投入される予定だ。(翻訳・普洱)

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