マリオ、ゼルダ……。イギリスのゲーム市場で任天堂5作がトップ10入り:2024年

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

特集注目記事

マリオ、ゼルダ……。イギリスのゲーム市場で任天堂5作がトップ10入り:2024年

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

ゲーム業界向け情報サイトGameIndustry.bizは毎年、Sensor TowerやICO Partnersなど調査会社の統計をもとに、世界のゲーム市場のデータを図表にまとめて公開している。2024年のゲーム業界の動向を、データから読み解いてみたい。

2024年の世界のゲーム市場の売上高は約1843億ドル(約27兆6000億円)で、前年同期から0.2%の微増となった。うち、モバイルゲームの比率が全体の50%と最も高く、前年比2.8%増の925億ドル(約13兆9000億円)だった。家庭用ゲーム機を使用するコンソールゲームは4%減少して約503億ドル(約7兆5000億円)、PCゲームは0.2%減の415億ドル(約6兆2000億円)となった。

パッケージ版ゲームの売上高は減少傾向に歯止めがかからず、前年同期比9.4%減の85億ドル(約1兆3000億円)となり、全体に占める割合はわずか4.6%にまで低下した。一方、ダウンロード版は0.7%増の1758億ドル(約26兆3000億円)に伸びた。

米国のコンソールゲーム・PCゲームの売上高トップ10には、米パブリッシャー大手Electronic Arts(EA)のスポーツ系ゲームが4タイトル入り、フットボールゲームの「EA Sports College Football 25」が首位に輝いた。

サッカーファンの多い英国では、サッカーゲームの「EA Sports FC」(旧FIFAシリーズ)の2タイトルが売上高トップ5にランクインした。また、英国では任天堂のゲームが人気を博しており、「マリオカート8デラックス」「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」「Nintendo Switch Sports」「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」「スーパーマリオパーティー ジャンボリー」の5タイトルがトップ10に入った。

Sensor Towerによると、2024年に世界のモバイルゲーム市場で売上高の高かったパブリッシャー10社のうち、3社が中国企業だった。他社に差を付けてトップに立ったのは売上高82億ドル(約1兆2000億円)のテンセント。2位は「モノポリーGo!」を展開するサウジアラビアのScopelyで29億9000万ドル(約4500億円)、3位は米アクティビジョン・ブリザードで25億3000万ドル(約3800億円)だった。中国のネットイース(網易)は約21億5000万ドル(約3200億円)で5位、miHoYo(米哈遊)が17億ドル(約2600億円)で9位だった。

世界モバイルゲーム売上高、トップ100に中国34社 テンセント「王者栄耀」は過去最高:25年1月

モバイルゲームのタイトル別売上高では、24億7000万ドル(約3700億円)の「モノポリーGo!」が僅差で1位、テンセントの「Honor of Kings」が23億5000万ドル(3500億円)で2位となった。ほかにも、中国パブリッシャーのゲーム「ラストウォー:サバイバル」「ホワイトアウト・サバイバル」「Game of Peace」や、テンセントが中国で代理運営する「Dungeon & Fighter:Origins(アラド戦記モバイル)」が売上高上位10タイトルにランクインしている。

2024年のモバイルゲーム市場で、最も多くダウンロードされたパブリッシャーはAzur Interactive Gamesで、ダウンロード数は12億回に上る。タイトル別では、バトルロイヤルゲーム「Free Fire: Winterlands」が3億1100万回、ゲーミングプラットフォーム「Roblox」が2億3500万回、アクションゲーム「Subway Surfers」が1億9700万回だった。

ICO Partnersの統計によると、2024年に英文メディアで最も取り上げられたゲームは「フォートナイト」で、2万6350本の記事で言及されたが、前年よりは7.55%減少した。続いて「Helldivers 2」が2位、「パルワールド」が3位だった。中国からは「原神」と「黒神話:悟空」がそれぞれ11位と15位に入った。また、メディアに注目されたゲームブランドのトップ3はXbox、PlayStation、任天堂の順だった。

ショート動画プラットフォーム「TikTok」で最も話題に上ったモバイルゲームは「Roblox」「フォートナイト」「Minecraft」「原神」など。これら人気ゲーム関連の動画再生回数は合わせて年間20億回以上に達した。

ゲーム予告動画の視聴回数ランキングでは、人気MOBAゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」の動画2つが上位を独占した。miHoYoの「ゼンレスゾーンゼロ」と「崩壊:スターレイル」の予告動画もトップ10にランクインした。

*1ドル=約150円で計算しています。

(翻訳・畠中裕子)

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録