セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
米コーヒーチェーン大手スターバックスが中国事業の株式売却を検討するなか、中国で急成長するコーヒーチェーン「瑞幸咖啡(luckin coffee、ラッキンコーヒー)」がスターバックスの本拠地、米国市場に参入した。
ラッキンコーヒーは6月30日、ニューヨークでテイクアウト専門店2店舗の試験営業を開始した。オンラインで注文し、店舗で商品を受け取る方式を採用する。出店先は、ミッドタウンと、ニューヨーク大学に隣接するワシントンスクエアで、いずれも学生やビジネスパーソン、観光客が多く訪れるマンハッタン中心部に位置する。
同社はこれまで、香港やシンガポール、マレーシアなどアジア市場を中心に展開してきた。米国は世界で最も成熟したコーヒー消費市場であり、出店コストが高く、競争も激しい。同社のグローバル展開にとって大きなチャレンジとなる。
米国版アプリに掲載されたメニューによると、ドリンクの価格はスターバックスと同水準の3.45~7.95ドル(約500~1200円)で、中国国内で展開する9.9元(約200円)の超低価格路線とは一線を画している。

ラッキンコーヒーの2025年1~3月期の純収入は88億6500万元(約1800億円)、流通取引総額(GMV)は104億元(約2100億円)を超えた。3月末時点の店舗数は2万4097店で、うち2万4032店が中国本土に集中している。一方、スターバックスの3月末時点の店舗数は4万576店で、うち中国本土の店舗数は7685店とラッキンを大きく下回っている。
調査会社World Coffee Portalによると、米国で展開するコーヒーチェーンは2024年10月時点で500社以上あるが、スターバックスは国内1万7000店舗以上を展開、市場シェアは40%近くに上るという。
*1元=約20円、1ドル=約145円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録