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外国メディア「Huawei Central」の報道によれば、同社は「ファーウェイサーチ(華為捜索)」と名付けられた新たなアプリケーションをローンチする計画だという。このアプリは同社の「HMS」(ファーウェイモバイルサービス)の一部分となる模様。
このファーウェイサーチにはインスタント検索やニュース購読などの機能があり、現在は内部テストの実施段階にあるため公開されていない。だがファーウェイや傘下のサブブランド「栄耀(honor)」のアプリストア「AppGallery」に間もなく追加されることが期待されている。このほか、同社は各デバイスにファーウェイブラウザをすでにプリインストールし始めており、このブラウザにもあらゆる検索機能が搭載されているという。
ファーウェイは最近、HMSに関連した動きを頻繁にみせている。2月末に欧州で行われた発表会では、HMS Core 4.0およびさらに充実したアプリストアAppGalleryが発表された。このほか、開発者によるHMSエコシステム内のアプリ開発をサポートする「耀星」計画のため10億ドルを拠出すると宣言した。今年はさらに世界100カ所以上での関連イベントも計画中だ。最も重要なのは、ファーウェイがHMSエコシステムの海外進出を宣言し、HMSサービスを初搭載した「honor V30 Pro」と「9X Pro」を発表した点だ。
ファーウェイのHMSサービスは、GoogleのGMS(グーグルモバイルサービス)をベンチマークとしたものだ。検索機能はGMSにおける非常に重要なサービスであり、消費者にとってはもちろん、Googleの広告収入にとっても欠かすことができない。
ファーウェイは現在、HMSエコシステムの枠組み作りを急ピッチで進めている。同エコシステムが機能するかは長期的なプロセスであり、同社はまずシステムを整え、開発者および端末を使用する顧客を呼び込んでいかなければならない。
昨年、米国の事実上の禁輸措置が発動されて以降、ファーウェイはアンドロイド機種にGMSサービスを搭載できなくなっており、これが同社に痛手を与えている。この空白を埋めるため、ファーウェイは昨年8月に独自のOS「鴻蒙(Harmony OS)」およびHMSサービスをリリースした。同社の計画では、HMSはHarmony OSの一部分となり、HMSによって今後の同OSの普及を勢い付けていきたい考えだ。
HMSにはオープンなHMS Apps、HMS Core、HMS Capabilities、HMS Connect、さらに開発・テスト用のIDEツールが含まれる。
HMS Coreはクラウド上で開発者に対する機能を提供するものであり、HMS CapabilitiesはファーウェイのAI、AR、カメラなどのハードウエア関連機能に関わるものだ。ファーウェイは以前、ふさわしいタイミングで端末側のHMS Capabilitiesをコアサービス機能であるHMS Coreに適切に組み込み、端末およびクラウド両方でのオープンソースを実現するとしていた。HMS Connectは開発、試験、リリース、運営などの一連のサービスを開発者に提供するものだ。
※アイキャッチ写真はHuawei Centralによる
(翻訳・神部明果)
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