eスポーツイベント運営の「VSPN」が100億円の資金調達 テンセントや快手などが出資

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eスポーツイベント運営の「VSPN」が100億円の資金調達 テンセントや快手などが出資

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10月26日、eスポーツイベントを運営する「英雄体育(Versus Programming Network、以下「VSPN」と略称)」が、シリーズBで1億ドル(約100億円)の資金調達を行ったことがわかった。リードインベスターはテンセント、コ・インベスターは「天図資本(Tian Tu Capital)」、「Susquehanna International Group」、ショート動画プラットフォームの「快手(Kuaishou、海外版は「Kwai」)」。財務アドバイザーは「光源資本(Lighthouse Capital)」が勤めた。

調達した資金は、VSPNの戦略的拡張に使われる。具体的には、より多種多様なeスポーツ関連イベントの企画と運営、eスポーツ関連商品の開発、海外事業の拡大などが含まれる。また、資金調達と同時に、VSPNは中国語社名を「量子体育」から「英雄体育」に変更した。

VSPNは2016年設立で、現在全世界に数億人のユーザーを抱える。主要業務はeスポーツイベントの企画運営と、エンタメ動画の製作である。eスポーツでは、それぞれの競技の特徴に合わせた企画を提案し、イベントの中継、イベント会場の設営や運営などを行う。シリーズAの資金調達は2016年で、リードインベスターは大手広告代理店の「分衆伝媒(Focus Media)」、コ・インベスターはセコイア・キャピタル中国と「華人文化(China Media Capital)」が共同で設立したスポーツ専門のファンド、「光点資本(Guangdian Capital)」、「永桐資本(Averest Capital Limited)」などだった。

VSPNが主催した「2019 PUBG MOBILE」Star Challengeマッチの様子

VSPNの創業者兼CEOの応書嶺氏は、会社の未来について次のように展望する。「上海はeスポーツの世界的中心地を目指すと名言しており、西安、成都、北京などの大都市もEスポーツを支援する政策を発表した。VSPNはこのことにより高速成長期に入っている。今後は業務内容をさらに充実させ、eスポーツのテーマパーク、eスポーツ関連のショート動画コンテンツ、海外事業の拡大、関連商品の開発に取り組んでいきたい。テンセントなど優れたゲームを持つ企業とともにEスポーツ産業の進化を促し、全世界でeスポーツの継続的な成長を実現したい」

これまで、VSPNは国内の70%、海外(アジア、ヨーロッパ、北米)の50%のトップレベルのeスポーツ大会と提携しており、プロレベルの大会を1万回以上運営してきた。年間1万2000時間の動画コンテンツも制作している。また、VSPNは上海、成都、西安、ソウルにeスポーツ専門施設を建設しており、大会の開催、ライブ配信、eスポーツ選手の育成、各種イベント会場の提供などを行っている。

VSPNが運営する最大規模のイベントは、人気ゲーム「王者栄耀」のプロリーグ戦(KPL)である。応氏によると、今年のKPL初日の3月18日には、一日のオンライン視聴者数が6000万人超と、史上最多を更新した。今後もさらなるユーザー増が見込まれ、Eスポーツ産業の未来は明るい。

(翻訳:小六)

 

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