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テンセントQ3決算 屋台骨のゲーム事業が絶好調、「王者栄耀」のDAUが1億人突破

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中国のIT大手テンセント・ホールディングス(騰訊控股)は11月12日、2020年第3四半期(7~9月)の決算を発表した。売上高は前年同期比29%増の1254億4700万元(約2兆円)で、ブルームバーグの予想を上回った。Non-IFRS(非国際財務報告基準)ベースで同社株主に帰属する当期純利益は同32%の増加となる323億300万元(約5100億円)で、同じくブルームバーグ予想を上回った。

ゲーム事業などを含む付加価値サービス事業の売上高は、前年同期比38%増の698億200万元(約1兆1100億円)だった。なかでもオンラインゲームの売上高は414億2200万元(約6600億円)と45%も増加している。好業績を支えるのは人気ゲーム「和平精英(Game for Peace)」や「王者栄耀(Honor of Kings)」などの中国スマートフォン向けゲームや海外ゲームの増収で、スマホ向けゲームの売上高は391億7300万元(約6200億円)、PC版ゲームの売上高は116億3100万元(約1800億円)だった。「王者栄耀」については2020年1~10月のDAU(デイリーアクティブユーザー)が1億人を突破した。

SNS事業の売上高は、前年同期比29%増の283億8000万元(約4500億円)だった。ライブ動画配信サイト「虎牙直播(Huya)」や動画、音楽配信サービスなどのデジタルコンテンツサービスの増収、さらにゲームのバーチャルアイテムの売上増が大きく貢献した。

フィンテックおよび企業向けサービスの売上高は、前年同期比24%増の332億5500万元(約5300億円)だった。これは決済サービスや資産運用プラットフォームにおける増収によるものだ。企業向けサービスに関しては、新型コロナウイルス感染症の流行によりプロジェクトの進展や新規契約に遅れが出たことや、一部IaaS契約の一時的な調整の影響を受けて、売上高の成長は鈍化した。

オンライン広告事業の売上高は、前年同期比16%増の213億5100万元(約3400億円)だった。SNSおよびその他の広告では売上高が同21%増の117億5200万元(約1900億円)だった。この増加は主にSNSツール「WeChat(微信)」モーメンツの広告インベントリとeCPM(広告1000回表示当たりの単価)が増加したことと、動画形式の広告に対する反響が良かったため広告単価が上昇したことに起因する。

メディア広告事業の売上高は35億9900万元(約570億円)で、前年同期比1%の減少となった。これまでに比べて減少幅が縮小したのは、動画配信サイト「テンセントビデオ(騰訊視頻)」の主要コンテンツ配信に加え、音楽プラットフォームの広告インベントリと露出が増加したことが大きい。

テンセントを代表するSNSツールWeChatのMAU(月間アクティブユーザー)は、中国版と海外版合わせて12億1280万人に達し、前年同期比5.4%の増加となった。チャットアプリ「QQ」スマート端末版のMAUは、同5.5%減少して6億1740万人だった。有料サービスを利用しているユーザー数は同25.1%増の2億1340万人で、そのうち動画サービスの有料会員数は同20%増の1億2000万人、音楽サービスの有料会員数が同46%増の5200万人だった。

12日の香港市場取引終了時点で、テンセントの株価は4.72%値上がりして1株あたり577香港ドル(約7800円)をつけ、時価総額は5兆5304億香港ドル(約75兆円)となった。
(翻訳・畠中裕子)

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