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ファーウェイは11月に、同社のスマートカーソリューション事業を、ICT事業部所属からコンシューマー事業部所属に変更した。その変更から1カ月が経った2020年12月21日、ファーウェイは最新の車載用LiDARとソリューションを発表した。
公式発表によれば、ファーウェイはスキャンライン数96の中長距離用LiDARを開発し、都市部での歩行者および車両の検出と、高速走行時の車両検出ができるという。このLiDARの生産ラインの構築も進められており、年間10万点の生産が可能になるという。
発表後、「北京汽車(BAIC)」傘下のEVブランド「ARCFOX」の最新車種「HBT」のスパイショットが公表された。HBTにはファーウェイが今回発表したばかりのLiDARが3点搭載され、当該LiDARを搭載する初の量産車となる。
LiDARのほか、HBTには6つのミリ波レーダー、12のカメラ、13の超音波レーダーが搭載される。チップは処理能力352TOPS(「Tera Operation Per Second」の略)のファーウェイ開発のもので、2021年に正式に発売される。
さらに、HBTにはファーウェイの「新しいコンピューティングと通信のためのアーキテクチャ」、「5つのインテリジェントシステム」、「3つの計算プラットフォームとそれぞれに対応するOS」、「30以上のスマート部品とソフトウェア」が搭載されるという。これらはファーウェイのフルスタックスマートカーソリューション「HI」そのものであり、その意味で、HBTはファーウェイが自動車メーカーと共同開発した最初の車種だと言える。同車種には、ファーウェイの存在感を示すものとして「HI」のロゴが車両の後方に取り付けられる予定だという。
ファーウェイはまた、車載スマートディスプレイ「HUAWEI HiCar」を発表した。後付け可能で、価格は1699元(約2万4000円)だ。HUAWEI HiCarはスマホとの接続ができ、スマホのアプリの一部がそのままスマートディスプレイで使えるという。
HUAWEI HiCarは8.9インチのIPS液晶パネルを使用。解像度は1920×720で、1インチあたりの画素数は230だ。裏側にはカメラがあり、画質2160x1440Pのドライブレコーダーとしても使用できる。カメラの絞り値はF1.8、画角は135度だ。
また、HUAWEI HiCarには、画面と音声が異なる通信形式でそれぞれスマホと通信できる機能があり、より使いやすくなっている。たとえば、スマホをブルートゥースで車載オーディオと繋げているときには、HUAWEI HiCarにWi-Fiで接続すれば、音声はそのままで、スマホ画面だけをHUAWEI HiCarと共有することができる。こうした機能に対応するアプリはすでに30以上あり、中国でよく使われているカーナビアプリ、音楽配信アプリなどをすべてカバーしている。
HUAWEI HiCarは12月30日から予約を開始し、2021年1月8日に正式に発売される。また、同社コンシューマー事業担当のCEO余承東氏によると、HUAWEI HiCarは20以上のメーカーの150車種に予め搭載することになっており、2021年にはこうした車が500万台以上発売されるという。
(翻訳・小六)
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