中古ブランド取引の標準化を目指す、「紅布林(PLUM)」がシリーズB2で数十億円を調達

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中古ブランド取引の標準化を目指す、「紅布林(PLUM)」がシリーズB2で数十億円を調達

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高級ブランドの中古品販売を手掛ける「紅布林(PLUM)」がシリーズB2で数千万ドル(数十億円)を調達した。リード・インベスターは某著名米ドル建てファンドが務め、コ・インベスターとして既存株主の「経緯中国(Matrix Partners China)」、「九合創投(Unity Ventures)」などが追加で出資を行った。紅布林は2019年8月にシリーズB+で2000万ドル(約20億6000万円)を調達している。

紅布林は2017年に設立されたCtoBtoC(中古品委託販売)プラットフォームだ。30日以内の販売完了率は60%、90日以内の販売完了率は90%近くにもなり、在庫の回転周期は平均45日程度で、毎月のGMV(流通取引総額)は数億元(数十億円)となっている。

創業者の徐薇CEOはインタビューに応え、GMVやユーザー数を基準とするとこの1年間で5倍以上の成長を成し遂げたと語った。個人や業者の販売者がプラットフォームを通じて、委託販売方式で中古ブランド品を販売するというビジネスモデルで、販売者とプラットフォームサービスがサプライチェーンに相当する。このサプライチェーンを効果的に回す能力が紅布林の強みであり、サプライチェーンや運営をより強化するのが資金調達の目的だ。

紅布林のライブコマース

購入者をライブコマースへ誘導するのは、紅布林の販売側のサプライチェーンを最適化するための重要な手段だ。中古ブランド品は、単価が高く、一度使用されたものという特殊性があるため、「目で見て確認する」ことが重要だ。このためライブコマースが販売実績上昇に与える効果は明らかだ。中古ブランド品取引プラットフォームの課題は、販売業者による商品供給が不安定なことだ。販売業者にとってプラットフォームは販売チャネルの1つに過ぎず、商品を購入しようとした時にはすでに他の販売チャネルを通じて売れてしまっているということもある。

ライブコマースでは、購入者が直接商品を購入するため、商品の回転率を上げ、結果的に販売業者に供給能力強化を促すことができる。これによって販売業者との提携関係はより安定したものになった。

ライブコマースの形式は試行錯誤の段階で、昨年紅布林のライブコマースで取り上げられた商品の多くは標準的なものに限られた。中古ブランド品業界は効果的なライブコマースの形式をまだ確立していない。紅布林は販売業者が自らKOLと提携してライブコマースを行うのは難しいと考え、社内にMCNチームを設立し、従業員の中から選んだライバーにトレーニングを行い、中古ブランド品のライブコマースソリューションを確立してきた。全くのゼロからスタートしたライブコマースだったが、昨年9月からこれまでに毎月のGMVが1億元(約16億円)を突破するまでに成長した。

ライブコマースの人的効果には限界があり、ライバーの人数が増えるにつれ管理コストも急激に増加する。そのため紅布林は、新たなライブコマースの形式として、社内で作成したライブコマース製品をツール化して販売業者へ提供し、販売業者が自らライブコマースを行うサポートを始めた。さらに今後は個人の販売者やKOLなどにもライブコマースへの参加を促し、さまざまな需要と場面に応じてライブコマースの効率を最大化することを目指している。プラットフォーム上ではライブコマース映像に区切りを入れる機能が用意されており、ライブコマースが終了したら映像を短くカットして商品紹介ページに追加し、販売率を上げるために活用できる。

商品の状態評価や詳細な商品情報に対する標準化を進めることによって、個人の販売者によるサプライチェーンの最適化も進んでいる。個人の販売者による商品は客単価が高くなく、通常形式でプラットフォームに出品され、この部分の毎月のGMVは1億元(約16億円)を超えている。個人の販売者は商品の状態評価や、詳細な商品情報を提供する能力に欠けるため、プラットフォームによる標準化サービスが必要になる。昨年は商品の供給量が販売量を上回ったため、倉庫の保管スペースが足りず、バッグとアクセサリー以外の受け入れを一時的に停止した。資金調達後、商品管理センターのアップグレードを行い、以前は1件当たり5-7日かかっていた処理時間が1.5日程度に短縮された。毎月の平均商品取り扱い件数は数十万件に上る。

購入者に対するサービス面でも改善が進んでいる。中古ブランド品の購入者にとって、プラットフォームの信用度が購入を決定する重要な要素となるため、紅布林はニーズに合わせた細かな調整を行っている。ビックデータとアルゴリズムを活用し商品の特性に関して、状態の格付け、傷や汚れなどの表示方法のルール化、商品情報の補足、妥当な価格設定などを含む標準化を進めており、効率の高い仕組みを構築している。現在、紅布林の購入者は、平均して年4回程度購入し、客単価平均は3000元(約4万7000円)程度だ。

中国の中古ブランド品市場の規模は1兆元(約16兆円)程度だが、実際の流通規模は数千億元(数兆円)で、持続的に成長している。将来的には紅布林で数百億(数千億)から数千億元(数兆円)規模の取引を達成できると確信していると、徐CEOは語った。商品評価や鑑定知識、商品のコーディネート情報などのコンテンツを充実させるのが、紅布林の重点プランの1つであり、コンテンツから取引、サービスに至るまでの完全なエコシステムの構築を目指す。

中古ブランド品の取引は買い取りと委託販売という2つの方式がある。買い取りは実店舗での販売がメインで規模の拡大が難しい。委託販売はプラットフォームが保証を強化し、販売側と購入側の信頼を得るために高度な運営が要求される。紅布林は委託販売モデルを採用し、商品に対して標準化処理を行い、サービスと運営能力によって商品の販売につなげる。委託販売モデルはより多くのブランドと品目に対応し、より多くの販売者と購入者を取り込むことが可能で、中古ブランド品業界の中では、買い取りモデルに比べて将来的な発展の可能性が大きい。(翻訳・普洱)


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