東大教授と協力、中国発美容サプリ「UNOMI」 AI活用のオーダーメイドサービスで既存市場に挑む

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中国の商業データプラットフォーム「CBNData」によると、ここ数年にわたり、女性を中心に美容サプリメントの消費者数と1人当たりの消費額が増えている。特に美容サプリメントと化粧品を併用する消費者が多く、その割合は年々上昇している。

美容サプリメントブランドの「UNOMI」は中国の一級および二級都市に住む25~35歳の意識が高いOLや母親をターゲットとしてオーダーメイドサプリメントを提供している。加えて「栄養美学」という新しいコンセプトを打ち立ててサプリメントのイメージを刷新し、スキンケアの「最後の一歩」となる内服の重要性を伝えている。

UNOMIの製品は2020年10月に発売され、初月の売上高は20万元(約320万円)、製品単価は60~220元(約960~3520円)前後、平均客単価は200~300元(約3200~4800円)に上った。ユーザー登録数は累計2万人を超え、30日以内の再購入率は15%に達している。

UNOMIの製品

創業者の許遠恒CEOはサプリメント市場には二つの弱点があると指摘した。一つは薬のようだと敬遠する消費者が多いことだ。この問題を解決するためそのまま食べられるタブレットなどに加工されるが、それによってサプリメントの効能は減少する。これがもう一つの弱点となる再購入率の低下につながる。

一つ目の弱点を解決するためにUNOMIはサプリメントの既存市場に目をつけ、「美白、痩身、美肌」をうたって消費者の目をスキンケアへと向かせた。再購入率の低さに対してはオーダーメイドによるプライベートサービスを導入した。

許遠恒氏はオーダーメイドのサプリメントが自社に競争力をもたらしたと話す。まず1日分の小分けパッケージでユーザーの手間を省き、出張や旅行時にも携帯できるようにしている。またパッケージに消費者の氏名を印字してユーザーとの距離を縮め、プライベートオーダーメイドの特別な雰囲気を伝えてブランドイメージを確立している。さらにオーダーメイドを通じてユーザーの生活習慣や肌コンディションなどのデータを集めると同時に、ユーザーデータを基に製品をタイムリーに調整している。

UNOMIはサプリメントの長期的な再購入率がプライベートコミュニティと関連していると考え、東京大学の教授と協力し、ミニプログラムでAIビッグデータを使ったAIスキンスキャニングとアンケートテストを開始した。ユーザーがミニアプリで肌コンディションをスキャニングし、アンケートに答えれば、20日間ごとのお薦めオーダーメイドサプリメントが表示される。また、カスタマーサービスとしてユーザーと1対1の相談サービスを提供し、ソーシャルネットワークで不定期にキャンペーンを行うほか、ユーザーはソーシャルネットワークを通じてスキンケアとヘルスケアの情報交換もできる。

許遠恒氏はUNOMIの大きな武器としてデータ運用を挙げている。ユーザーの消費行動をトレースできるリンクシステムを独自に開発、良質なトラフィックノードを観察することで広く認識されている製品を見つけると同時にリンクシステムでタップ回数が多い商品を検出し、それを人気商品としてプッシュする。2021年初めには大手ECプラットフォーム「天猫(Tmall)」でのリリースを予定し、軌道に乗れば他のプラットフォームにも広げることで一般ユーザーをアプリへと誘導してプライベートコミュニティの運営につなげる。

UNOMIの製品

中国では日本製サプリメントのシェアが高いと認識されており、UNOMIの共同創業者も日本でサプライチェーンの従事経験とリソースを持っているため、現在もサプライチェーン担当チームを日本に置いているが、市場開拓に伴って中国国内へと徐々に移行する方針だ。製品ラインナップでは女性向けスキンケアが11SKUあり、今後も女性ユーザーをターゲットとしてプレゼント用、家族用、その他ヘルスケアのニーズを開拓していく。

許遠恒氏はシンガポール南洋理工大学のコンピューター科学修士、中国の電子科技大学金融学およびデジタル情報系の学位を持つ。共同創業者兼COOの鄭雁斌氏は米ExelonのアナリストやKnight Frankのビジネスコンサルタントとして勤務経験がある。共同創業者兼チーフマーケターの王曦潤氏はISFで国際登録栄養士としてサプライチェーン業務責任者を務めていた。新しくパートナーに加わりCGOを兼任する楊卓然氏はDeloitteのビジネスアナリストだった。

UNOMIは2020年8月にシードラウンドで「華蓋資本(Huagai Capital)」のリミテッド・パートナー(LP)から資金調達を行い、現在はエンジェルラウンドの資金調達を進めている。(翻訳・神戸三四郎)

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