WeChat、ついにハードウェアに参入 春節にも電子ブックリーダーを発売か 

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テンセントのSNSアプリ「WeChat(微信)」が間もなく電子書籍リーダーを販売する。本体は電子ペーパー端末メーカー「ONYX(文石科技)」製で、6インチのEInkディスプレイを備え、重さ150g、解像度1072×1448( 300ppi)。OSはAndroid10でメモリは2G、ストレージ容量は32Gだ。

電子書籍リーダーは電源ボタンだけのシンプルな設計で、充電ポートはType Cだ。

実際に使用した人のフィードバックでは、解像度に問題はなく、暖色と寒色のフロントライトで夜間の読書にも向いている。インストールしているアプリが電子書籍アプリ「WeRead(微信読書)」のみの場合、動作は非常に速い。バッテリー持続時間は長く、一回の充電で何度も使用できる。

WeReadは2015年にリリースされた。「読書+ソーシャルネットワーク」のサービスで、多くのユーザーを抱えるWeChat の強みを生かし、すでにレッドオーシャンとなっている有料電子書籍分野で急速にユーザーを増やしていった。また、WeRead は「ディープ・リーディング」を打ち出し、文化、知識の色彩も濃く、多くの若者や高学歴の良質なユーザーを引き付けている。

WeChat側の公表したデータによると、2019年10月にWeReadの登録ユーザー数は2億1000万人、デイリーアクティブユーザー数は500万人を超えた。そのうち、19~35歳の若いユーザーが60%以上を占め、80%以上が4年制大学以上の学歴だ。地域的には、大都市や省都在住のユーザーが80%以上を占める。

近年、WeReadは収益化ための主な戦略として、広告と課金制の2本柱で展開している。

広告では、WeReadが広告主にオーダーメイドのキャンペーンプランを提供するほか、昨年3月のリニューアル時に追加された機能により、インフィード広告も可能になった。

課金制では、現在1カ月30元(約500円)、3カ月60元(約1000円)、年間228元(約3600円)の読み放題サービスがある。

しかし、これまでに有料の書籍を無料で読める期限付きカードや友達に一冊本を送ると自分も本をもらえるなどのキャンペーンをおこなってきたので、ユーザーに料金を支払う気にさせるのは難しい。

WeReadにとって、電子書籍リーダーの販売によりサービスからハードウェアに収益源を広げることは自然な流れだった。

2018年以来、電子書籍リーダー業界への参入企業は多様化し、中国EC大手「京東集団(JD.com)」、中国スマートフォン大手「シャオミ(Xiaomi)」なども相次いで電子書籍リーダー製品を販売し、中国でも80%のシェアを握るKindleに対抗している。

WeRead側は、ハードウェアの取り扱いはKindleと競争するためではなく、この端末機器をスマホの延長と位置づけ、愛読者向けによりよい選択肢を提供しているだけだと説明する。

現在WeChatの電子書籍リーダーは大規模生産には至っておらず、春節に正式に発売されるとみられる。購入予約はWeReadアプリ経由でできるようだ。

定価は発表されていないが、6インチの電子ペーパーディスプレイは一般的に600元(約1万円)以上で販売されている。

(翻訳・二胡)

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