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高品質の牛肉製品を手掛ける「牛痴(NIUCHI)」がエンジェルラウンドで「IDG資本(IDG Capital)」から数千万元(約数億円)を調達したことがわかった。唯真資本が財務アドバイザーを務めた。調達した資金は新製品開発、SKUの拡充、新規出店に充てられる。
レストランから食肉加工へ
2016年創業の牛痴は初め牛肉しゃぶしゃぶのレストランだったが、現在は牛肉製品の販売をメインとする。生鮮肉と加工肉をともに手掛けており、オンライン・オフライン同時に展開している。オフラインはスーパーマーケットと自社の専門店の2つのチャネルがあり、現時点で100店弱に商品を卸している。特にアリババ傘下の生鮮スーパー「盒馬(Hema Fresh)」では広州、深圳の全店舗が牛痴の商品を取り扱っている。
スーパーでの牛痴の単位面積当たり年間売上は最高50万元(約900万円)で、自社店舗の単位面積当たり年間売上は6万元(約100万円)だ。スーパーでの販売が好調なため、中国のほかのスーパーからもオファーが来ている。同社創業者の張鋭彬氏は、「この先1年間はスーパーを中心に展開しながら、自社店舗の新しい形を模索していきたい」と語る。
現時点で牛痴は華南地方をメインに展開しており、この点は2021年も変わらない。自社店舗は華南地方の住宅地周辺にあるものが多く、地域住民の購入を増やすと同時に、「牛痴」というブランドを印象づける狙いがある。2021年は取り扱いスーパー数と自社店舗の数をともに約100店にするのが目標だ。
サプライチェーンの整備で高品質を維持
牛痴は高品質を謳っており、販売価格は500gあたり約70元(約1100円)だ。これは中国で買える一般的な牛肉より高く、海外の高級牛肉より安い価格である。
牛痴の経営陣は肉牛農家出身で、中国の肉牛業界を熟知しているため、高品質商品のサプライヤーを確保できる。さらに同社はビッグデータ分析によって各地域の消費者の好みを把握し、それに基づいて当該地域にどの部位の肉を出荷すべきかを判断するなど、きめ細かい施策を行っている。
小売のほか、牛痴は飼育と食肉解体にも参入しようとしている。現在同社が扱う商品の90%が外部のサプライヤーに頼っており、張氏はより安定した供給と品質を実現するため、自社農場を検討していると話す。
食肉解体への参入は、解体から店舗までの時間を短縮させるためだ。時間が短ければ短いほど鮮度と味がよくなる。牛痴は解体から最短4時間で店舗まで運ぶことができ、これは中国ではトップクラスの水準だ。
(翻訳・小六)
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