シャオミが戦略的投資 今注目を浴びる掃除家電スタートアップとは

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シャオミが戦略的投資 今注目を浴びる掃除家電スタートアップとは

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掃除家電のオンライン販売を手掛ける「順造科技(Shunzao Technology)」が近ごろ、スマートフォン及び家電大手のシャオミ(小米集団)と「順為資本(Shunwei Capital)」から戦略的投資を受けたと発表した。

順造科技は2019年7月に設立。高級掃除家電メーカーで、同社の主力製品は家庭や車内、オフィスなど多くのシーンに対応している。設立以来、ドイツのレッド・ドット・デザイン賞、IFデザイン賞、米国IDEA賞、日本のグッドデザイン賞、中国のCGD賞(Contemporary Good Design Award)など多くの国際的な賞を受賞している。

中国の政府系シンクタンク「前瞻産業研究院(Qianzhan Industry Research Institute)」によると、2019年、中国の小型家電市場は4015億元(約6兆7000億円)規模に達しており、2012年~2019年まで7年間の年平均成長率は13.3%と高水準だ。中国ではあらゆるものをインターネットでつなぐIoE(Internet of Everything)が盛んになる中、大手企業もスタートアップ企業もスマートホームに目を付けている。さらに新型コロナウイルス流行も影響し、掃除家電が最も成長率の高いカテゴリの一つとなっており、昨年はベンチャーキャピタルからも注目の的となっていた。

順造科技は設立から一年余りの間に、コードレススティック掃除機、ハンディクリーナー、ロボット掃除機などの高級掃除家電を発売している。同社はサイレントDCモーター、毛髪などの絡まりを防ぐ技術、ワンタッチでゴミが捨てられるダストカップなど技術面で多くの特許を持っている。毛髪などの絡まりを防ぐ技術を例に挙げると、搭載している刃が毛髪を切断し、手動で処理する必要がないという。

また、同社の製品は自主開発したコア技術を多く利用している。LDS(Laser Direct Structuring)レーザーナビゲーション、「SLAM (Simultaneous Localization and Mapping、自己位置の推定とマッピング)」、3D TOF(Time of Flight)を利用した高度な障害物回避技術、AIを利用した高度な識別技術などにより、場面や物体の識別、音声を利用したインタラクション、AI+IoT、ビッグデータ応用というニーズに応えることが可能だ。

Z11シリーズの掃除機 写真:順造科技

Z11シリーズの掃除機を例に挙げると、Z11 Proは絡みつき防止フロアヘッドの特許を取得しており、毎分12万5000回転のブラシレスモーターを有する。吸込仕事率は150Wで、バッテリーは取り外し可能。Z11シリーズはシャオミ傘下のECサイト・クラウドファンディングプラットフォーム「小米有品(YOUPIN)」で行ったクラウドファンディングで1800万元(約3億円)余りを集め、達成率は8334%を超えた。現時点では掃除機カテゴリでの最高記録となっている。また、初参加のダブルイレブン(中国年間最大のオンライン通販セールイベント)期間中、順造科技の販売金額は前年同期比1980%増となり、出荷総数は2万5000台を超えた。

順造科技の本社は北京市。創業者の唐成氏によると、同社は国際的に知名度の高い企業で研究開発に携わっていたハイレベルの人材を大量に採用しており、技術者が社員の半数を超えるという。同社は中国国内の他すでにドイツ、ロシア、日本、シンガポールなど20の国家・地域に進出済みだ。

シャオミ戦略投資部の董事総経理である蒋文氏は「掃除家電は高い成長率を誇る分野だ。シャオミも同市場に長期的な期待を寄せており、かつ重点的な戦略投資の一つにするつもりだ。」と明らかにしている。

シャオミのエコシステム副総経理を務める陳波氏は「シャオミのエコシステム投資は権限を与える形の投資であり、目的は販売チャネルとブランドを投資先の企業に与え、共同で優れた製品を作り出すことだ」と語った。シャオミは順造科技のメンバーによる力強いイノベーションと差別化した製品、研究開発能力及び、グローバル展開の能力を重視し、戦略レベルのパートナーとして順造科技を全力でサポートしていくという。

(翻訳・山口幸子)

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