生活関連サービス大手「美団」、20年売上高は市場予想上回る 共同購入事業では損失拡大 

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フードデリバリーを主体とした中国生活関連サービスを手がける「美団(Meituan)」が3月26日、2020年第四半期(10~12月)及び通年の財務報告を発表した。

それによると、2020年第4四半期の美団の売上高は、前年同期比34.7%増の379億1800万元(約6352億円)で、市場予想の368億1000万元(約230億円)を上回り、調整後の損失は前年同期比163.3%減の17億3700万元(約291億円)だった。

通年の売上高が前年同期比17.7%増の1147億9000万元(約1兆9230億円)となり、市場予想の1139億4500万元(約1兆9087億円)を上回り、調整後の純利益は前年同期比33%減の31億2000万元(約523億円)となった。

2020年12月末までに、美団のプラットフォームのアクティブ事業者数は680万人、年間利用者数は5億1000万人に拡大した。

同社の主力事業は、フードデリバリー、インストア(飲食店)、ホテル&トラベル及び新規事業だ。

第4四半期におけるフードデリバリー事業は、地方都市のユーザーの増加が成長のけん引力となり、新規ユーザの半分以上は3級以下の都市からであった。同取引額は前年同期比39.4%増の1563億元(約2兆6183億円)。1日当たりの平均取引件数は同33%増の3620万件で、平均注文額(AOV)は同4.5%増だった。実現率は昨年の13.9%から今四半期は13.6%に下がった。営業利益は前年同期の4億8280万元(約81億円)から8億8240万元(約148億円)に、営業利益率は同2.1%から3.7%に伸びた。

第4四半期におけるインストア飲食店、ホテル&トラベル事業の売上高は前年同期比12.2%増の71億元(約1190億円)で、営業利益は前年同期の23億元(約385億円)から28億元(約469億円)に、営業利益率は同36.7%から39.5%に伸びた。

同期の新規事業やその他の売上高は前年同期比51.9%増の92億元(約1541億円)だった。同時に営業損失も拡大しており、営業利益率は-64.9%まで下がった。

これらの損失は、生鮮食品や日用品の共同購入サービス「美団優選(Meituan Select)」への投入を強化した事によるものだ。同社は今後も共同購入事業に力を入れ続けると表明したことから、営業損失も続くだろうと考えられる。 現在、美団優選は全国の90%以上の市や県をカバーしているという。

(翻訳・Ai)

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