中国企業が「男性用スマート妊活キット」開発 家庭で精子を採取、アプリで分析

女性の妊活グッズは珍しくないが、男性用はほとんどない。だが、精子の質は妊娠に大きな影響がある。また、精子の活動量や健康状態は一定ではなく、日によって変化が大きいという研究もある。

男性が自分の精子の質を知るためには、病院に行って精液検査を受けるのが一般的だが、手間もかかるし、恥ずかしいと感じる人も多いだろう。

これまで、複数の中国バイオ企業が、精子の濃度を測るキットを発売してきたが、精度に問題があったり、量産化できないなどの理由で、普及しなかった。

そんな中、ヘルステック企業の「楽普医療(Lepu Medical)」が、家庭で精子を採取し、スマホのアプリを通じて分析結果を取得できる「家庭用スマート精子分析機器」を発売した。

キットは顕微鏡のようなシステム。利用者は、採取した精子をガラスの上に置いて分析機器に挿入し、スマホのアプリと接続する。アプリは精子の動画を30秒ほど分析し、精子の濃度や活力を指標で表示する。ユーザーは分析結果をアプリ内で蓄積、保存できる。商品のプロジェクト責任者、尹洪兵氏は「臨床試験では、精子濃度の分析結果の正確性が91%を上回った」と述べた。

同社は今年後半の発売承認を目指している。

尹氏は「中国には不妊に悩むカップルが4000万組存在し、そのうち男性に原因があるのは35%以上とされる。妊娠には精子の質も大事という情報は、まだ十分に知られていないが、若者は情報感度が高く、3年ほどで商品の必要性が広く知られるだろう」と述べた。同社は、家庭用精子分析機器の市場規模を60億元(約960億円)と試算している。

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