アフターコロナ時代の銀行リテール 中国新興、金融マーケティングにテンセントのツール活用

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金融機関向けにマーケティングソリューションを提供する「深圳騰銀信息諮詢(Shenzhen tengyin Information Consulting、以下:騰銀財智)」がシリーズA+で1億元(約17億円)以上を調達したと発表した。出資者はテンセントと「高榕資本(Gaorong Capital)」で、調達した資金は製品ラインナップの最適化、人材獲得、研究開発スキルの向上、付加価値商品と関連サービスの迅速なリリースなどに充てられる。

2019年に設立された騰銀財智は、金融機関のリテール業務向けデジタルインフラとしての役割を持ち、創業メンバーには金融業界のエキスパートやテンセントのフィンテック専門家らが加わっている。金融業界のマーケティングに特化したソリューションは、テンセントが手がける企業版WeChat「WeChat Work(企業微信)」の2020年度大会で優秀提携パートナーに選出され、金融サービス企業としては唯一の栄誉に輝いた。

金融業務は顧客とのつながりに依存する部分が大きい。つながりという点でWeChatは最強のプラットフォームだが、銀行がWeChatを活用してマーケティングを行うにはまだ課題も多い。例えば、通常はマーケティング担当者が個人のWeChatで連絡を取っているため、離職する際には顧客も一緒に引き抜いていくケースがあり、顧客の資産をつなぎ留めることが難しい。またWeChatを通じて銀行内部の通達を伝えることも、効率が悪いだけでなく、漏えいのリスクがつきまとう。さらに問題が起こった際に原因の追求が難しいほか、メッセージを一斉送信するような顧客管理は手間とコストがかかる割に効率が低い。

騰銀財智はこれらの問題に焦点を当て、金融機関がアフターコロナ時代にWeChatのエコシステムを生かした成長分野を見つけられるよう専門的な金融サービスを提供し、デジタル化を進める中でブランド特性を打ち出した持続可能な顧客管理モデルを構築できるようにサポートしている。同社は自らをWeChat Workのエコシステムを抱き込んだ、リテール金融向けSaaS型テック企業と定義づけている。

現在、同社は多くの国有銀行のほか、規模の大きな株式制銀行の60%以上と提携を結んでおり、「招商銀行(CMB)」や「中信銀行(China CITIC Bank)」「民生銀行(Minsheng Bank)」「光大銀行(China Everbright Bank)」など国内外の120を超える金融機関にサービスを提供している。

今回のテンセントによる出資はインダルトリアルインターネットの布陣をさらに強化していることの表れだ。騰銀財智は「テンセントの産業デジタル化戦略の中で、騰銀財智とテンセントのインダストリアルインターネットおよびWeChatが連携することで、リテール金融業にデジタル化ツールを提供し、金融機関のエコシステムパートナーを作り上げることができる」と語っている。

出資に参加した高榕資本の創業パートナー高翔氏は次のように語る。

「現在、企業の顧客獲得コストは増大しており、一方で消費者と企業の距離は縮まっている。企業が直接消費者にアプローチできるプライベートトラフィックを活用することの重要性がますます高まってきた。騰銀財智は金融業に対する知見と技術力を生かして、金融機関向けに効率の良いWeChatマーケティングのワンストップ式ソリューションを作り上げた。WeChatエコシステムはどの業種でも積極的な活用が可能であり、WeChatを通じて無数の個人事業主に対してもピンポイントにリーチできるようになることを確信している。これは企業がデジタル化を進める上での大きな活力となるだろう」
(翻訳・畠中裕子)

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