中国人観光客の人気旅行先、近場は日本、遠距離はロシア―2018年上半期
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オンライン旅行会社の途牛旅游網(Tuniu)はユーザーの検索、予約状況から中国人の海外旅行の動向をまとめた「2018年上半期中国オンライン海外旅行消費報告」を発表した。
旅行者の出発地では、上海・北京・南京がトップ3だった。旅行先では日本が一番人気だったほか、今年はサッカーW杯が開催されたロシアや、ビザ免除政策が拡大した東欧が人気を集めた。また、パッケージツアーの利便性や安心感と、自由旅行の気軽さを併せ持つフリープランツアーの人気が上昇している。
近距離旅行:日本がトップ、温泉や桜が人気
直行便の増加や近さが好まれ、近年は日本と東南アジアの人気が上昇している。

途牛のユーザーの1番人気は今回も日本だった。上半期は雪や温泉、桜を目当てに2月と4月に旅行者が集中した。中国人観光客向けのビザ発給の要件が緩和されたことに伴い、個人観光ビザやマルチビザの取得者が増加している。途牛の調査では、日本行きのフリープランツアー利用者数が前年同期比で30%増えた。
人気の近距離海外旅行先で2位以下はマレーシア、インドネシア、モルディブ、ベトナム、シンガポール、フィリピン、スリランカ。特にマレーシア、フィリピン、ベトナムは人気が急上昇した。
長距離旅行:W杯効果でロシア人気、ビザ緩和で東欧諸国にも追い風
人気の長距離旅行先トップ10は、フランス、トルコ、スイス、アラブ首長国連邦、エジプト、イタリア、米国、ロシア、オーストラリア、モーリシャスだった。
サッカーW杯の影響で、ロシアは人気を伸ばした。モスクワをはじめとした各都市で訪問者数が増えている。

チェコ、オーストリア、ハンガリー、スロバキア、ポーランドなど東欧諸国の人気も上昇し、訪問者数は前年同期比30%増となった。東欧諸国で中国人旅行客を対象とする観光ビザ免除など緩和政策が進んだことも後押ししている。
安心、手軽で自由なフリープランが人気
旅行形態は、パッケージツアーが主流だ。海外旅行経験が少なかったり、語学力に不安を抱えていたりする場合や、ビザ申請などの煩雑な手続きや旅行の段取りを旅行会社に任せたいとの理由でパッケージツアーを選択する人は少なくない。
一方で、現地の生活を体験したいというコト消費への需要が高まっている。こうした層には、パッケージツアーの利便性や安心感を確保しながらスケジュールに融通が利くフリープランが人気となっている。特にリゾート地は2日間ほどの自由時間が設けられたツアーが好まれている。
