ビリビリ動画、21年Q1総売上高660億円 前年同期比68%増の快進撃

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中国動画配信大手、Bilibili(ビリビリ、通称「ビリビリ動画」)の第1四半期の総売上高が、前年同期比68%増の39億元(約660億円)に達した。5月13日に発表された同四半期の未監査財務報告書で明らかになった。財務報告書によると、同四半期の月間アクティブユーザー(MAU)は30%増の2億2300万人、モバイル端末利用のMAUは33%増の2億900万人。1カ月当たりの平均課金ユーザー数は2050万人で、全体の9.2%に上った。粗利率も24%となり、昨年同期の23%から堅調な伸びを示している。

図版提供:ビリビリ

注目のゲーム事業については、第1四半期の売上高が前年同期比2%増の12億元(約200億円)となった。4月末にリリースした独占代理権を保有する「Guardian Tales」の中国版「坎特伯雷公主与騎士喚醒冠軍之剣的奇幻冒険」は、リリース直後にiOS対応ゲームのダウンロードランキングとベストセラーランキングで10位以内に入る健闘を見せた。第2四半期中には、アクションゲームの「機動戦姫:聚変(Artery Gear :Fusion)」と「刀剣神域黒衣剣士:王牌(Sword Art Online Black Swordsman: Ace)」のリリースが予定されている。

市場調査会社「艾瑞諮詢(iResearch)」によると、中国ゲーム市場は2025年までに5000億元(約8兆5000億円)を超える規模に成長するとみられる。そんな中、ビリビリはゲーム分野での投資も加速させている。つい先ごろも、ゲームメーカーの「心動網絡(X.D.Network)」と「CMGE(中手遊)」への戦略投資を完了したばかりだ。

付加価値サービス事業は、第1四半期の売上高が前年同期比89%増と大幅に伸び、15億元(約250億円)に達した。ビリビリは、ライブ配信事業の中でもゲームやエンターテイメント関連のコンテンツを強化し続けており、世界的なeスポーツ大会の放映権を取得している。人気ゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends、英雄聯盟)」については、世界大会決勝戦を除くシーズン中の公式大会の放映権を保有している。

広告事業は8四半期連続で急成長しており、第1四半期の売上高は前年同期比234%増の7億元(約120億円)となった。同四半期の広告主を業種別に見ると、上位5位にはゲーム、デジタル家電、食品・飲料、電子商取引(EC)、化粧品が並んだ。

ECおよびその他の事業の収入も前年同期比230%増と大きく伸び、5億元(約85億円)に達している。

ビリビリは3月29日、香港証券取引所のメインボードに上場した。なお、同社は4月21日以前にグリーンシューオプションを行使した375万株を含め、全世界で2875万株の「Z種普通株式」を発行している。グリーンシューオプション行使による純利益は229億香港ドル(約3200億円)に上る。

ビリビリが保有する現金、現金等価物、定期預金および短期投資の総額は、3月31日時点で270億元(約4600億円)。十分に余裕のあるキャッシュストックが、コンテンツや技術の開発に向けた長期的な投資を支えている。従業員持株制度に関するコストや、買収により形成された無形資産の償却コスト、所得税関連の費用を考慮に入れなければ、第1四半期の調整後純損失は非米国会計基準(Non-GAAP)ベースで6億7000万元(約110億円)だった。

ビリビリは今回発表した財務報告書の中で、第2四半期の売上高は42億5000万元(約720億円)から43億5000万元(約740億円)の間になるとの見通しを明らかにしている。

(翻訳・田村広子)

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