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ゲーム+音声SNS、eスポーツ時代の新トレンド。「TT語音」年内にも米上場か

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アフターコロナ時代を迎えた中国で、モバイルゲームやeスポーツが至るところでブームとなっている。テンセントの人気ゲーム「王者栄耀(Honor of Kings)」のプロリーグ「KPL(King Pro League)」は視聴者数が2020年に250億人を超えた。この活況の中、ゲーマー間でボイスチャットや仲間探しを行える神ツール「TT語音(TT Chat)」が公式スポンサーとしてゲーム愛好家たちに紹介された。

5月初め、TT語音が早ければ今年下半期にも米国で上場するとの情報が流れた。ゲーム、ボイスチャット、SNSを一体化したこの万能ツールの秘密をひもといてみたい。

「世の中のゲーマーの孤独感を癒やす」

TT語音を運営する「趣丸網絡科技(Quwan Network Technology)」は2014年に設立され、ボイスチャットやゲームに特化したSNS、ゲーム開発者との運営協力、eスポーツなどの事業を手がけている。

同社の主力サービスには、ゲームに特化したSNSプラットフォーム「TT語音」とゲーマー向けサービスプラットフォーム「TT玩+」の2つがあり、モバイルゲームのプレーヤーにコミュニティやオンラインゲームのボイスチャット、ゲーム実況など多角的なサービスを提供している。

設立当初、TT語音はゲームユーザー向けのボイスチャットツールだった。オンラインゲームの大部分が草創期にあった当時はコミュニケーション機能が整っていなかったため、TT語音はリリースと同時に一躍人気を博し、初年度に登録ユーザー数が300万人を突破した。

ゲーム市場の成長と共に、主要ゲームプラットフォームのコミュニケーション機能が充実するようになり、TT語音は新たな道を模索し始める。ゲームに関する知見と若者のソーシャルニーズに対する鋭い感覚を頼りに、2018年からはゲームに特化したSNSサービスに事業を拡大し、音声ライブ配信や新たな友だち探しなどの機能を続々と追加していった。

TT語音はまず、王者栄耀などモバイルゲームの大ヒットタイトルと緊密に連携し、対戦型オンラインゲームでユーザー同士がボイスチャットを使いながら一緒にプレイしたり、パーティーを組んだりできるようにして、ゲームの楽しみ方を大きく広げた。さらにユーザーのタグ情報などを元に、趣味の合う人たちが同じボイスチャットルームで交流できるような機能も打ち出し、音声やビデオ、画像などのコンテンツをリアルタイムでシェアして友だちの輪を広げられるようにした。

このようにアルゴリズムを活用したマッチングとエンタメ要素を絡めた手法は、ライブ配信やSNSなどの急成長分野にヒットしただけでなく、若いゲーマーのニーズを満たすものともなった。「世の中のゲーマーから孤独感を拭い去る」とのビジョンが多くのゲーマーの心をつかんだのだ。

画像はアプリストアより

2019年、eスポーツの盛り上がりはうってつけのタイミングだった。TT語音はSNSプラットフォームに甘んじることなく、eスポーツ市場に歩を進め、ゲームエコシステムのクローズドループを作り上げた。そして「リーグ・オブ・レジェンド(英雄聯盟)」のプロリーグ「LPL(LoL Pro League)」と上述の「KPL」という中国二大プロリーグのスポンサーとなったほか、両リーグの有力チームを買い上げて自社のeスポーツチーム「TT電子競技倶楽部(Thunder Talk Gaming)」を立ち上げ、eスポーツの分野でもその地位を確たるものにした。

画像は微博(Weibo)より

2014年のリリース以来、同社サービスの登録ユーザーは累計2億人以上に達している。主力のTT語音プラットフォームだけでもユーザー数は1億人を超え、デイリーアクティブユーザーの平均使用時間は2時間以上、ユーザー数は前年同期比80%余り増加している。

プラットフォーム設立から7年が経過した現在、TT語音はゲームに特化したSNSエコシステムを構築しただけでなく、成長スピードやユーザー規模も申し分ないものだ。しかもゲームやSNS、ライブ配信などは投資家が注目している分野であり、TT語音にも当然ながら熱い視線が注がれている。公式データによると、これまでにTT語音は4度の資金調達に成功しており、直近のシリーズBでは「蘭馨亜洲(Orchid Asia)」や「マトリックス・パートナーズ・チャイナ(経緯中国)」から1億ドル(約110億円)を調達した。

作者:格隆匯新股(WeChat ID:ipopress)
(翻訳・畠中裕子)

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