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上場後初の業績発表 短編動画アプリ「快手」、生き残りは海外事業頼み

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24日、短編動画アプリ「快手(Kuaishou)」を運営する「快手科技(Kuaishou Technology)」が2021年第1四半期(1〜3月)の業績を発表した。売上高は前年同期比36.6%増の170億元(約2900億円)で、その過半をオンラインマーケティングサービス事業が占め、同事業の売上高は同161.5%増の86億元(約1500億円)だった。売上構造の最適化により、売上総利益率も同34.2%から41.1%に増加している。

上場後初の決算とあり、ユーザーの規模およびエンゲージメントは予想以上の成長を遂げたものの、売上高の伸び率は若干鈍った。諸費用も高止まりが続き、今四半期の調整後純損失は49億元(約830億円)。前年同期の43億4540万元(約740億円)からさらに拡大した。

3 月末時点でのデイリーアクティブユーザー(DAU)は前年同期比16.6%増の2億9500万人で、マンスリーアクティブユーザー(MAU)は同5%増の平均5億1900万人。DAU(1日に1回以上利用するユーザー)における1人あたりの1日の平均利用時間は同16.5%増の99.3分だった。

鍾奕祺CFOはカンファレンスコールでDAU/MAU比率は56.8%だったとし、目標の60%には届かなかったと述べた。DAU/MAU比率とはユーザーのスティッキネスを測る指標であり、数値が高いほどスティッキネスが高いことを示す。快手のDAU/MAU比率は、2018年が48.6%、2019年が53.0%、2020年が55.1%と徐々に伸びている。

ライブストリーミング事業は前年同期比19.5%減の73億元(約1200億円)だった。1カ月に一度以上課金を行ったユーザー(MPU)が前年同期の6700万人から5240万人に減少したことが主因で、快手はこれについて「2020年第1四半期的は新型コロナウィルスの感染拡大期と重なり、自宅にこもるユーザーがオンラインに娯楽を求めたことが需要増の一因となったが、現在ではおおかた通常の生活様式に戻ったため、課金をしてまでオンラインイベントに勤しむユーザーが減った」と説明した。

しかし、こうした説明に反するように、動画共有サイト「ビリビリ動画(bilibili)」では今年第1四半期における付加価値サービスの売上高が前年同期比89%増の15億元(約250億円)、ライブストリーミングサービス「虎牙(Huya)」のライブ配信事業の売上高が同5.2%増の23億9230万元(約400億円)となっている。虎牙はライバルの「闘魚(Douyu)」と合併しており、虎牙・闘魚双方合わせたライブ配信事業の売上高は43億元(約730億円)で、快手との差を縮めてきている。

今回の決算では初めて海外事業についてのデータも公表された。快手のグローバル版「Kwai」やインド版「Snack Video」が、南米や東南アジア市場で優れた成績を収めた。海外市場における今四半期のMAUは1億人を超え、先月には1億5000万人を突破した。

中国インターネット情報センター(CNNIC)の「中国インターネット発展状況統計報告」によると、中国の短編動画ユーザーは昨年末時点で8億7300万人で、昨年3月からの9カ月間だけで1億人以上増えており、すでにインターネット利用者全体の88.3%を占めている。これ以上の事業拡大を求めるならば海外市場に活路を求めるよりほかなく、政治的リスクは依然として軽視できないものの、快手も海外事業強化の手を緩めることはないだろう。
(翻訳・愛玉)

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