eスポーツ隆盛の韓国、プロゲーマー育成学校も設立
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学歴社会の韓国では子どもたちが名門大学に進学するために、幼いころから学習塾に通い詰めるのが常態化している。苛烈な受験戦争から子どもが抜け出す道は、eスポーツ競技会で優勝することだとも言われている。世界のトッププレイヤーを多数輩出する韓国には、プロゲーマーの養成学校も設立されている。
韓国でプロゲーマーの対戦がライブビューイングされるようになり十数年経つ。現在では大会実況となれば、数十万人規模のスタジアムを借り切るほどの規模だ。米国のアクティビジョン・ブリザード、中国のテンセントゲームズなどのゲーム企業が盛り上げる世界のeスポーツ市場は130億ドル(約1兆4500億円)規模にまで成長している。
韓国のeスポーツ関連スタートアップ「BIGPICTURE INTERACTIVE」は2017年、ソウルにプロゲーマー養成学校「GameCoach Academy」を設立した。プロゲーマー120人が在籍する同校の目的は、深夜の稼働など過酷な環境に耐えられるプロの育成だ。弱冠16歳のプロ、Choi Min-ji君は、週3時間の授業のために片道1時間以上かけて通学し、月50万ウォン(約5万円)以上になる学費を注ぎこむ。プロゲーマーとしての歩みには両親も賛成している。

ameCoach Academyの学生、Choi Min-ji君
プロゲーマー養成のオンライン課程は世界に数あれど、GameCoach Academyは「対面授業にはかなわない」と豪語する。プロゲーマーとして成功するには単なる技術や戦術だけではなく、対戦相手への態度や競技中のメンタルコントロール、セルフプロデュースも求められるからだ。韓国政府は同校を進学塾と同等の教育機関として認定している。
世界のトップゲーマーを多数輩出する韓国は、ゲーム企業の発展も著しい。オンラインゲーム開発企業ネットマーブル・ゲームズは2017年に上場。同国で2010年以来最大規模となるIPO案件だった。また、eスポーツ専門のTVチャンネルは少なくとも3チャンネル以上あり、24時間体制で実況中継を放映している。スタープレーヤーともなれば大会会場で大勢のファンに囲まれ、サインをせがまれるほどの人気だ。国民誰もが知る伝説のプロゲーマー、イム・ヨファンは年棒数十万ドルを手にしていたと言われる。
(翻訳・愛玉)