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東南アジアのEC 「Shopee」、南米を開拓。チリ、コロンビア進出

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テンセントが投資するEC プラットフォーム「Shopee」が最近、ひっそりとチリとコロンビアで事業を開始し、ツイッターで「Shopeeはチリとコロンビアで無料配送サービスを行う」と発表した。ただ、同社にとって南米の重要な市場は依然としてブラジルだ。

Shopeeは東南アジアの大手テック企業「Sea Group」傘下のEC企業で、2019年10月にブラジルで正式に運営を開始し、20年末には従業員数が250人を超えた。21年2月にはメキシコでも開業。同プラットフォームを知る人物は、南米市場によってShopeeの越境ECは大きく成長するだろうと話す。

現在南米のEC市場はアルゼンチンの「MercadoLibre」など現地企業が強く、アマゾンやアリババなどのグローバル企業もシェアを奪い合う。

隠れた肥沃な大地

世界の人口の10分の1を占める南米では、コロナ禍でECが急成長している。

南米の総人口は6億5000万人で、Shopeeの本拠地である東南アジアに匹敵する。世界銀行の報告書によると、2020年2月時点で南米のインターネット普及率は66%に達し、世界平均の53%を上回る。

コロナ禍にあってオンラインショッピングが伸び、20年のECの売り上げは19.4%増の836億3000万ドル(約9兆3000億円)だった。

現在南米のオンライン販売の規模は小売業全体の4.4%に過ぎないが、今後インフラ整備が進めば24年までにはオンラインでショッピングをする人が3億5000万人を超え、21年~25年にEC市場は年平均8.3%成長する見込みだ。

全体的には、越境ECプラットフォームにとって南米市場は人口ボーナス、経済規模、インターネット普及率、オンラインショッピングの成長率のいずれにおいても大きな潜在力を秘めた肥沃な土地だ。

現地や世界のEC大手がライバル

このように魅力ある市場をShopeeやEC大手が狙わないはずがない。Shopeeは19年10月に南米に参入し、ブラジルの事業を立ち上げた1年後に、メキシコでもアプリをリリースした。

ブラジルShopee 出典:Shopee公式サイト

Shopeeは南米市場でも運営の現地化やゲームと組み合わせる手法など、東南アジアや台湾と同じ運営方法を取っている。また、サッカーのロナウド選手をイメージキャラクターに起用している。従業員の増加や市場開拓の加速からも、Shopeeが南米で急成長していることが分かる。米アプリ分析会社「App Annie」のデータによると、昨年12月、ブラジルではShopeeアプリの月間アクティブユーザー数がアマゾンを上回った。

とはいえ、南米のEC大手MercadoLibreと比べると、Shopeeの力不足は否めない。MercadoLibreは南米の18カ国で事業を展開、eBayなどから大量の資金を調達し、小規模のライバルを飲み込んで自身のネットワークを拡大させてきた。

新参者のShopeeは、南米大手のほかアリババ系の「AliExpress」、アマゾン、ウォルマート、Best Buyなどの世界のEC大手と競争しながら、低いキャッシュレス決済の普及率、不安定な物流効率、コロナ禍による国民所得の低下などの南米市場の問題にも対処しなければならない。

現在、親会社のSeaがShopeeの南米事業拡大にどれほど前向きかは知る由もないが、Seaは「第2のアマゾン」に向かって突き進むだろうと期待する声がある。

(翻訳・二胡)

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