誰でも使えるRPAツール、「分叉智能」が55億円調達でEC業界への展開強化

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誰でも使えるRPAツール、「分叉智能」が55億円調達でEC業界への展開強化

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新興RPAメーカーの「杭州分叉智能科技(Hangzhou Branch Intelligent Technology)」(以下、分叉智能)がこのほど、シリーズBで5000万ドル(約55億円)を調達した。出資を主導したのは米ニューヨーク拠点のヘッジファンド「Coatue Management」。既存株主の「高瓴創投(GLVentures)」のほか、GGVキャピタルなども出資に加わった。

分叉智能は2019年の設立以降、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の開発に注力してきた。主力製品は「影刀(ShadowBot)」。RPAとは、これまで人間がパソコン上で行ってきた定型業務をソフトウエアロボットに代行させ、業務の効率化を図る技術を指す。

人件費削減の観点からも、RPA市場の将来性には期待が集まっている。市場調査会社「艾瑞諮詢(iResearch)」によると、中国のRPA市場は2020年、前年比96%増の20億元(約340億円)規模に達した。世界平均を上回る伸び率だ。

従来のRPAサービスは、まずカウンセリングから始め、顧客企業のニーズに合わせて製品をカスタマイズしていた。一方、影刀ならば、顧客企業の従業員自身がドラッグ&ドロップでワークフローを作成できるため、カウンセリングや維持・管理に関するコストの大部分を削減できる。

「影刀」によるワークフロー作成

分叉智能の金礼剣CEOによると、影刀は使いやすさを第一に、2週間に1回のペースでアップデートを繰り返してきた。また、公式サイトにはユーザー同士が情報交換できるコミュニティも設けている。

影刀は、まず各種の自動化フレームワークや画像・テキストの識別など複数のアルゴリズムを組み合わせてエレメントを設定する。次に蓄積された大量のエレメントに基づいてデータを並べ替える仕組みとなっている。この仕組みを利用して自動化アルゴリズムと自動修正機能のアップデートを繰り返し、プログラムの安定的な実行を維持するため、業務内容が激しく変化する電子商取引(EC)企業にも対応できる。

既存のRPAメーカーが業務プロセスに変化の少ない金融企業やエネルギー企業などをターゲットに事業を展開する中、分叉智能はECを手掛ける企業を主なターゲットとし、すでに1万社以上にサービスを提供している。主な顧客には欧州スポーツ用品大手「デカトロン(Decathlon)」や育児用品ブランド「BabyCare」、健康食品メーカー「湯臣倍健(BY-HEALTH)」など各業界のトップ企業が名を連ねる。また、金融ソフトウェア開発の「恒生電子(Hundsun Technologies)」をはじめ金融関連企業20社余りとも提携している。

分叉智能は営業に多くの労力を割いておらず、顧客が自発的に同社のサービスを選択するケースが多いという。しかも顧客維持率は100%近くに上る。

金CEOは、分叉智能は今後もEC業界を主なターゲットとし、2年以内に顧客企業を10万社まで増やす計画を明らかにしている。影刀についても、操作性と機能を向上させ、全世界の市場に受け入れられる製品を目指す方針だという。

(翻訳・田村広子)

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