茶飲料チェーン「楽楽茶」、大ヒット商品を生み出せるワケ

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茶飲料チェーン「楽楽茶」、大ヒット商品を生み出せるワケ

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36Krが入手した情報によれば、ニュータイプの茶飲料チェーン「楽楽茶(LELECHA)」が近日、プレシリーズAで1億元規模の出資調達を行なったことが判明した。具体的な金額や出資元は明らかにされていない。

「きたない茶」「きたないパン」「マッシュポテト茶」など、その独特なネーミングと特徴的な商品ラインナップで人気の楽楽茶。同社は2016年10月に上海で設立され、北京や深圳、広州、杭州といった1級都市、新1級都市の商業エリアに35の直営店を展開している(内11店舗は年末に正式オープン予定)。

楽楽茶は市場動向と消費者の嗜好を分析して新商品を次々と投入、爆発的な人気を誇る商品を送り出してきた。

同社の創業者である王建氏は36Krの取材に「大ヒット商品となるかならないかは予想できないが、ヒットの法則は存在する。消費者のニーズにマッチすればするほど、その可能性が高まるということだ」と述べる。

楽楽茶のメインターゲットは18〜35歳の大学生とホワイトカラー。80年代、90年代生まれの世代による若年ファミリーが顧客の約半数を占めており、男女比では女性が80%と圧倒的だ。

こうした層を獲得するため、同社はVI(ビジュアル・アイデンティティ)、店舗や商品の差別化、若さや温かさといった雰囲気を重視する。

顧客の多くが楽楽茶に抱くイメージは「スピーディーな新商品展開」だ。王氏によれば、「軟欧包(ソフトブレッド)」や「鮮果乳酪茶(クリームチーズ入りフルーツティー)」といった商品のSKUはいずれも20種類程度に留めており、新商品も毎月2種類ずつ投入している(既存品と入れ替え)。さらに、四半期ごとに必ず1種類以上の人気商品、1年間に1種類以上の大人気商品(店舗の売り上げ全体の50%以上を占める商品)を出している。

楽楽茶が人気商品を生み出せる理由は、グローバルな視野とローカル指向の並存にある。世界の飲食店市場の変化を迅速にキャッチするため、同社はアジアや欧米の市場視察を欠かさない。同時に、国内各地でご当地グルメの掘り起こしを試みる。実際、今秋は上海の老舗ローカルフード店と共同開発した新商品を投入した。

楽楽茶は王氏を含む3人によって創業された。王氏は不動産業に16年間従事した経験から、テナント管理やブランドイメージ向上のノウハウを理解している。他の2人は、人気飲食店の立ち上げ経験を豊富に有する人物と、パンや焼き菓子の商品開発で10年超の経験を持つ人物だ。

同社は2019年、国内店舗拡大を引き続き推進するとともに、海外進出や新小売(ニューリテール)、スマート店舗を展開することを計画している。そのため、新たな資金調達に向けてすでに動き出している。

2017年の中国飲食市場は約4兆元(約65兆円)規模に達しているが、年間個人消費額は3000元程度に留まる。一方、米国は2015年の時点で1万元を突破している。
(翻訳・飯塚竜二)

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