自動車教習をAIで 中国新興企業が6代目「AI教官」を発表

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自動車教習をAIで 中国新興企業が6代目「AI教官」を発表

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自動車教習用AIを開発する「易顕科技(YIXIANKEJI)」が10月13日、新バージョンとなるロボット教官「RoboCoach6.0」の発表会を開いた。創業者の馬宏氏は、今後は新エネルギー車にRoboCoachを搭載していくと発表した。

易顕科技のチーフサイエンティストで北京航空航天大学教授でもある段桂江氏は、RoboCoach6.0の18の新機能を紹介した。例えば、教習生がうまく運転できた瞬間を撮影し、オンラインでビデオ編集をして直接SNSに投稿する機能、初めて乗車する教習生が安心して運転に臨むための車両の各パーツを説明する機能、センサーが常に教習生と車両の動きを捉え、速やかにフィードバックをして教習生に習熟度を理解させる機能がある。

このほか、車に設置してあるタッチパネルに駐車スペースのバーチャル映像を生成して駐車練習をする機能もある。これにより、スペースの利用効率と教習生の運転練習の効率を高めている。

技能試験対策や大型車向けの教習にも対応するほか、RoboCoach6.0には車が模範運転をしたり、質問に回答したりする機能もあり、AI教習の今後の発展を支えるべくさまざまなソリューションを提供している。

教習生がうまく運転できた瞬間を撮影・編集してSNSへ投稿可能=企業提供

馬氏は自動車教習業界の現状について、需要と供給のミスマッチ、業界の自己変革の必要性、顧客の世代変化に伴う需要の変化という3つの大きな山に直面しているとみる。

これらの問題に対し、段氏が考えるソリューションは以下のようなものだ。ビッグデータとスマート化技術が相互に影響を及ぼしながらアップデートされる現在、大量のユーザーやシーンを網羅すれば、大量のデータ需要に対応でき、データ駆動モデルをさらにブラッシュアップして、一層多くのユーザーを獲得できる。段氏によると、易顕科技の現在の市場シェアは93.6%だ。

また、段氏は易顕科技が構築したAI教習モデルの5つの力に言及した。

ロボット教官が教習生のわずかな感情の変化まで感じ取る検知力、検知した情報に基づいてうまく運転できない原因を素早く見抜く洞察力、検知した情報を教習生に伝える伝達力、人間味のある親しみやすさ、教習所とサービスの良さを伝えるアピール力だ。

RoboCoach6.0は、リアルタイムでのフィードバックも行っている。段氏は「車のアクセル、ブレーキ、教習生の姿勢、手の状態など全ての情報をリアルタイムで検知し、AIに送る。AIは運転行為に関する過去のビッグデータを参照し、現在のデータと過去の経験値を総合した上で教習生の操作をその場で評価し、フィードバックを行う」と話す。

自動車教習業界では今後、ロボットラーニングがさらに重要な役割を果たし、自動車のスマート化の流れを受け、技術を活用していくことでさらに進化するだろう。

(翻訳・二胡)

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