フードデリバリー最大手の美団点評が2018年第3Q決算を発表、売上高は倍増の3100億円と好調

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フードデリバリーなど生活関連O2Oサービスを提供する美団点評(Meituan Dianping)が、2018年第3四半期決算(7~9月)を発表した。9月20日に香港で上場した後、初の決算発表となる。

総売上高は前年同期比97.2%増の191億元(約3100億円)。取引総額(GTV)は同40.0%増の1457億元(約2.4兆円)だった。売上総利益は同33.2%増の46億元(約750億円)で、売上高利益率は24%となった。当期純損失額は25億元。新事業への資金投入が響いたものとみられる。

主力事業であるフードデリバリー事業の売上高は前年同期比84.8%増の112億元(約1800億円)。総売上高の58.6%を占めた。同部門の売上総利益は同287.3%増の19億元(約310億円)で、売上高利益率は今年上半期の12.2%から16.6%へ上昇した。1日当たりの平均受注件数は1940万件となっている。

ホテル、旅行事業の売上高は前年同期比46.8%増の44億元(約718億円)。国内ホテルの予約受注件数は前年同期比34.8%増だった。

9月30日時点でのユーザー数は、前年同期の2億9000万から30.3%増の3億8000万となった。1ユーザー当たりの年間平均取引件数は、前年同期比32.6%増の22.7件。稼働状態にある加入店舗は550万軒に上った。

新事業とその他の事業については、売上高が前年同期比471.3%増の35億元(約570億円)、取引総額は同83.1%増の164億元(約2700億円)となった。飲食店管理システム(RMS)やサプライチェーン関連のソリューション事業の伸びが著しく、これと呼応するように、技術研究開発に前年同期比95.1%増の20億元(約326億円)を充てている。

王興CEOは今四半期の大幅な成長について、「フード+プラットフォームという核心的戦略によるもの」と分析し、「美団はこれまで大規模な資金を投入してコンシューマー側のデジタル化に注力してきたが、今後は出店者側のデジタル化を進めたい。引き続き、テクノロジーと実体経済の融合を目指す」と述べた。

モバイルインターネット関連の調査会社 Trustdata によると、美団は今四半期、フードデリバリー市場で60%のシェアを獲得したという。
(翻訳・愛玉)

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