スマートスピーカーはamazonがGoogleを抜きトップ返り咲き。中国勢が猛追中

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スマートスピーカーの市場は依然熱い。
市場調査会社Canalysによれば、2018年第3四半期、全世界のスマートスピーカー販売量は前年同期比137%増の1970万台に達した。そして、前期、前々期とGoogleの後塵を拝したamazonが2期ぶりにトップに返り咲いた。

ショッピングシーズンを控えて、ライバルに先んじてスマートスピーカーの価格を引き下げたGoogleだが、amazonの630万台には及ばず、590万台となった。また、アリババのスマートスピーカー「天猫精霊(Tmall Genie)」は220万台を売り上げ、世界第3位となった。

Googleとamazonの間の首位争いで、全米のスマートスピーカー販売量は30%増となり、さらに、イギリス、カナダ、オーストラリアなどの主要市場にも影響を与えた。特にイギリスは、韓国を抜いて世界第3位のスマートスピーカー市場となった。

世界第2位のスマートスピーカー市場である中国では、バイドゥがアリババとシャオミの争いに加わった。Canalysは2018年に中国のスマートスピーカー販売量は100倍近くに増加し、580万台に達すると見ている。

画像提供: Canalys

第1次スマートスピーカーブームは多くの市場で落ち着き始めた。そこで、メーカーはユーザーグループを拡大するため、戦略を転換してきている。

ストリーミングサービスの主なユーザーは高校大学等の学生なので、amazonとGoogleは、学生寮で聴けるような低価格帯の商品を売り出した。

同時にメーカーは、ホームオートメーションやIoTをテーマに、スマートスピーカーをスマートホームのハブとして位置づけようとしている。ただし、一部のスマートスピーカーは業者に依頼して設置したり設定しなければならず、購入のハードルを下げることが課題となっている。

画像提供:Canalys

米中関係の緊張が日増しに高まる中、ここまで急速に成長してきたIT消費市場の先行きが心配されているが、Canalysによれば、2019年初めまでは世界のスマートスピーカーメーカーは生産量を増加させていくとのこと。それ以降サプライヤーの在庫が整理されてくると、出荷量の増加ペースは減速するだろう。

(翻訳・神江乃緒)

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