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シンクタンク「前瞻産業研究院」の発表によると、中国における生花のオンライン通販の規模は124億1000万元(約2047億円)にのぼる。このうち日常生活用としての購入比率は全体のわずか5%前後に過ぎず、消費者のライフスタイルにはまだ根付いていない。
しかし、生花の電子商取引(EC)市場では一部の企業が徐々に頭角を現している。「花加(FLowerplus)」や「花点時間(Reflower)」はそれぞれシリーズBで資金を調達した。
一方、同じく生花のオンライン通販「弗洛花園(FLO.GARDEN)」は、自動販売機で新たな市場を開拓しようとしている。同社の自動販売機は適切に温度管理され、週2回のペースで商品を並び替える。
弗洛花園の李茂熔CEOは「生花オンライン通販市場は限られたパイを分け合っているだけだが、自動販売機は潜在顧客を掘り起こせる。まずはオフィスビルや通勤圏など主に商業地域に設置する予定だ」と語る。想定しているのは、仕事から家に帰る途中で買う、通りがかりに試しに購入してみる、という消費スタイルだ。
自動販売機は生花を配達する際のラストワンマイル問題の解決にもつながるという。生花の輸送中のロスは、大部分が最後の配達段階に集中している。競合他社は倉庫や物流に投資して温度や湿度を徹底的に管理している。これに対して、自動販売機の場合は、消費者自身がケースから生花を取り出すことで、配達プロセスをカットして「ラストワンマイル」問題を解決するのだ。
同社の生花の価格帯は99〜399元で、月間発注件数は3〜5万件(オンライン通販)。登録顧客数は約11万人、およそ8割が女性で、北京や上海、広州など都市圏に集中する。ターゲット層は比較的高所得な20〜50代の女性だ。
同社は12月初旬に10台の自動販売機を試験的に稼働させ、2019年には北京、上海、広州市に合計2000台を設置する計画。1台あたりのコストは1万5000元(約24万円)で、1台あたりの生花収納枠数は100にのぼる。商品は低価格帯が中心で生花のバリエーションを充実させ、祝祭日に合わせたプロモーションも実施していく。
同社の従業員数は約40名。3000万元(約5億円)を目標に次のファイナンスを計画している。調達した資金は業務拡大などに充てるという。
(翻訳・桜田一美)
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