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ARグラスを開発する「光粒科技(Guangli Technology)」がシリーズAで1億元(約18億円)以上を調達した。調達資金を消費者向けARグラス市場の開拓、ライトフィールドとホログラフィー技術の開発、生産能力の向上に充て、次世代プロダクトのリリースを加速しながら事業拡大を図る。
同社は光学ディスプレイ、光導波路、光学材料などのコア技術を独自に開発し、先進的な光学技術とAR技術の融合に力を入れている。独自技術による薄型軽量の広角ARグラスは長時間の着用に耐え屋内外での使用が可能で、より優れたAR体験を実現した。また、技術の応用に注力する同社は、効率的なソリューションでさまざまな分野の顧客をサポートし、技術力によって産業の発展に貢献しようとしている。
今年8月に世界でも珍しい樹脂製ホログラフィック光導波路「Holoresin」を発表。翌9月には水泳用ARグラス「Holoswim」をリリースし、同技術を使ってデバイスを量産する唯一の企業となった。水中でも水泳のリアルタイムデータを表示できる同デバイスは、予約販売台数が2000台以上に上った。Holoswimは水中メタバースへの入口を開くと同時に、消費者向けARグラス市場の新しい領域を切り開いた。
同社は2022年初めに双眼回折光導波路をベースにした汎用型消費者向けARグラスをリリースする計画だ。張卓鵬CEOは「これはマイルストーンとなる製品で、薄くて軽くスタイリッシュで携帯性に優れた高性能ARグラスとなる。全天候かつあらゆるシーンで着用でき、新しい技術とエコシステムが創造するメタバースの新しい生活様式を生み出す」と説明した。
目下、ARは先端テクノロジーとして大いに注目されている。「仮想と現実のギャップ」を埋めて仮想世界と現実世界を融合させることで人類の生活様式を大きく変えつつあり、仕事、勉強、旅行、娯楽、健康などの各分野で全面的な変革を起こすと見られている。
すでに自由曲面や「Birdbath」などの光学ディスプレイ技術を採用した消費者向けARグラスがある中、今年に入ってから特にメタバースが停滞していたXR市場を再び盛り上げた。
企業や消費者のユーザー目線では、どのような技術であれ、最終的にはさまざまなシーンのニーズに応える必要がある。この点において同社は技術の改良を繰り返し、有益な試み数を多く進めている。
2017年に浙江省杭州市で設立された光粒科技は、消費者向けARプロダクトの開発に力を入れている。創業メンバーは浙江大学、コーネル大学、デラウェア大学など国内外の大学出身者で構成され、研究開発チームは「コア技術の自社管理」にこだわり、170件余りの中国および国際特許を保有している。
同社はこれまでに累計で数億元(数十億円)を調達しており、現在も新たな資金調達の準備を進めている。
(翻訳・神戸三四郎)
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