デジタル技術とアートを融合 「浮世の夢」5D没入型展覧会、上海で開幕

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デジタル技術とアートを融合 「浮世の夢」5D没入型展覧会、上海で開幕

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【新華社上海12月16日】中国上海市の上海ヒマラヤ美術館でこのほど、「浮世の夢」と題した5D没入型芸術展が世界で初めて開幕した。デジタル技術と芸術を融合し、日本の江戸から明治時代の人々の姿、風情、自然などを再現している。

浮世絵は江戸時代に民間で流行した木版画で、中国明清時代の木版画に起源を発し、当時の日本の風景や社会の様子を描いている。

展覧会の展示面積は約2300平方メートル、サラウンド音響設備60基が浮世絵から着想を得たオリジナルの楽曲を流し、特殊効果を生む最先端のプロジェクター80台が現実を超越したファンタジーな世界を映し出している。

展示内容は「入夢」「幻夢」「如夢」の三つのセクションに分かれ、全方位かつ立体的に浮世絵のテーマを表現している。「入夢」では、風に乗り波を割って進むクジラが葛飾北斎の富嶽三十六景のうちの一作「神奈川沖浪裏」の世界を漫遊する光景などが見られる。「幻夢」では、鈴木春信、歌川国芳、月岡芳年ら著名浮世絵師の古典的名作など、江戸から明治にかけての美術館級の作品150点近くが集められている。また、中国の古典文学「西遊記」「三国志演義」「水滸伝」、さらに宋元時代の文化から生まれた茶道、華道、書道、香道、相撲、琴棋書画などに題材をとった浮世絵の芸術作品がデジタルアートで融合し、絵画展示の新機軸を打ち出している。「如夢」では、茶道や華道、香道の実演を織り交ぜ、時間と空間が重なり合い相互に働きかけるシーンを作り上げている。

展覧会の会期は22年3月27日まで。(記者/有之炘)

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