ドローンのDJIが自動運転に参入。搭載車に記者が試乗してみた

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ドローン(小型無人機)世界最大手「DJI(大疆創新科技)」は昨年4月、自動運転分野への本格参入を発表した。併せて、独フォルクスワーゲン(VW)および上汽通用五菱汽車(​SGMW​)と提携し、両社に自動運転ソリューションを提供していくと明らかにした。

DJIの自動運転事業についてはさまざまな憶測が飛び交っていたが、同社は完成車を製造するのではなく、一次サプライヤーとして自動車メーカーにレベル2の自動運転ソリューションを提供する方針であることが分かった。

記者は昨年12月、広東省深圳市の同社開発センターを訪れ、傘下のスマートドライビング部門「DJIオートモーティブ(大疆車載)」の自動運転ソリューションを体験取材した。

自動運転ソリューションの性能を体感

DJIオートモーティブの自動運転ソリューションは、先進運転支援システム(ADAS)の「D80」と「D80+」、「D130」と「D130+」に駐車支援システムを加えた3シリーズとなっている。D80シリーズは時速80キロまで、D130シリーズは時速130キロまでの走行に対応する。

今回の取材ではD130を搭載したガソリン車を運転させてもらった。同システムは、車線維持支援、車間距離制御、渋滞運転支援、車線変更、低速車追い越しおよび衝突防止のほか、ナビゲーションに従って高速道路の入り口から出口まで車を誘導する機能などを備えている。

走行中に自動運転モードを起動し、ウインカーレバーを上げて車線変更の準備をしておく。周囲に他の車がなければ、記者の乗った車はスムーズに車線変更していく。変更先の車線を走行する車があればシステムが障害物と判断して車線変更を中止する。

記者はナビゲーション機能を起動し、走行時の時速を80キロに手動設定していた。左右の車線を走行する車がなければ、先行車を自動で追い越していく。先行車が減速すれば、記者が乗った車も減速または停止し、渋滞時には先行車の動きに合わせて走行する。トンネルや高速道路の出入りもスムーズだった。

しかし、問題点がなかったわけではない。走行中の道路に信号機や不鮮明な車線境界線がある場合や、前方の車止めと左右車線の車を同時に発見した場合などは、運転手による判断と手動操作が必要になる。

先進運転支援システム設置中の車両

DJIオートモーティブはスタッフ1000人近くを抱え、現在も組織拡大中だ。また、2020年末時点でスマートドライビング関連の特許を1000件以上取得している。

DJIの最高広報責任者(CPRO)を務める謝闐地氏は、現段階でレベル2の段階にある同社の自動運転ソリューションについて、技術の実用化と使いやすいソリューションの開発に注力していくと明らかにしている。同社は最低限のコスト、消費電力および演算能力で、より多くの機能の実現を目指す。自動運転関連の法規やインフラが整えば、レベル3および4へ展開する可能性もあるという。

DJIのソリューションを搭載した車種は、この春にも消費者にお披露目される予定だ。ドローン開発を着実に実行した同社の「エンジニア精神」が詰め込まれた自動車に期待が集まる。

(翻訳・田村広子)

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