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自動運転技術を開発する中国のバイドゥ(百度)とPony.ai(小馬智行)が、北京市で運転手なしのロボタクシーの営業許可を取得した。「北京市スマートコネクテッドカー政策先行エリア(以下、先行エリア)」が先月28日の通知で発表した。2社のロボタクシーは運転席が無人の状態で一般乗客を乗せて走行するが、助手席に「安全員」が同乗することが条件。北京市は運転手のいない乗用車を走らせる中国初の試験都市となった。
「先行エリアにおける無人乗用車の公道試験とモデル運営の管理・実施に関する細則」によると、2社は北京市の亦荘経済開発区にある60平方キロメートルのエリアで、モデル運営としてロボタクシーを公道で走らせる。バイドゥは10台から運営をスタートし、後に30台増やす計画だ。
バイドゥとPony.aiは昨年10月には先行エリアで無人車両の公道テストを実施する許可を得ていた。走行試験からモデル運営に移行することで、亦荘経済開発区では一般客が運転手なしのロボタクシーを利用できるようになる。将来的には運賃の徴収も目指す。
自動運転車両が商用化前夜を迎え、関連の中国企業にはさまざまな事業化の方向性を見出すことが重要な課題となっている。
バイドゥは自動車製造に乗り出す選択をした。自動車ブランド「集度汽車(JiDu)」を立ち上げて自社の自動運転技術を搭載させ、2023年には初のモデルを量産化してデビューさせる計画だ。さらに自動運転車によるモビリティーサービスプラットフォーム「蘿卜快跑」でもロボタクシーの商用化を試みており、すでに北京、上海、広州、深圳などの都市で乗客を乗せて運行している。
Pony.aiはロボタクシー、ロボトラックの両方を手がけている。先月24日には新たに設けられたロボタクシーに関する技術基準に合格し、広東省広州市南沙区でのロボタクシー100台の営業許可を取得したと発表した。ロボトラックに関しては、物流大手「中国外運(Sinotrans)」と合弁会社を設立し、まず自動運転機能を備えた大型トラック100台を運用する計画だという。
Pony.aiの彭軍CEOは先月28日にメディアの取材に応じた際、無人化および大規模化は自動運転技術を商用化するための大前提だとし、Pony.aiも今年はこの2つの方向で進めていくと述べた。楼天城CTOも同社がこれまで積み上げてきた技術はロボタクシーを含む分野で価値を創出でき、将来的に自動車産業の川上から川下まで緊密に連携していけるとした。
バイドゥやPony.aiと同じく自動運転技術を開発する「文遠知行(WeRide)」は同日、完全無人運転が可能なロボスイーパー(路面清掃車)を量産すると発表。5月から広州市南沙区全域で公道テストを実施し、当初は50台を稼働させるとした。
WeRideはこれまでにロボタクシー(自動運転乗用車)、ロボミニバス(無人運転バス)、ロボバン(タウンユースの自動運転物流車)、ロボスイーパー(無人運転路面清掃車)の4つの製品シリーズを発表している。
(翻訳・山下にか)
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