敦煌研究院、バーチャルヒューマンで敦煌文化をPR

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【新華社敦煌5月20日】中国甘粛省敦煌市にある文化財研究機構、敦煌研究院はこのほど、バーチャルヒューマンの「伽瑶」を制作した。古代中国の衣装を身にまとった伽瑶は、アニメのキャラクターのような大きな目をしており、背中と腰に羽がある。

伽瑶は、敦煌莫高窟第360窟の藻井(そうせい、天井装飾の一種)に描かれた神鳥「迦陵頻伽(かりょうびんが)」をモチーフに作られた。人面鳥の迦陵頻伽は常に羽ばたき、美しい歌声を仏に供えたと伝えられている。

バーチャルヒューマンはメタバース(仮想空間)において最も核心的な形態の一つで、デジタル技術を用いて擬人化したキャラクターを創造し、人格的特徴を設定する。

敦煌研究院融媒体(コンバージェンス・メディア)センターの杜鵑(と・けん)副主任は、バーチャルヒューマンの制作は同院がメタバース領域へ参入するための第一歩で、歴史ある敦煌文化をネット上でさらに広めることを目的としていると説明。伽瑶は現在、新たな技能を学習中で、将来的にはネットユーザーとライブ配信で交流できるようになるという。

「メタバース」を好機ととらえる博物館は増えている。中国国内50の博物館・大学に所属する館長・学者60人は今年3月、「メタバース構築に対する博物館の積極的参加に関するイニシアチブ」を連名で発表。人類の過去、現在、未来をつなぐ博物館はメタバースに向き合い、時代の変化に応じて機会を捉え新たな挑戦をし、メタバース構築に積極的、主体的に参加すべきだと呼びかけた。(記者/張玉潔)

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