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VR(仮想現実)ヘッドセットを開発する中国スタートアップ「小派科技(Pimax)」は1日、今年初の新製品発表会「Pimax Crystal Launch Event」を開催し、Realityシリーズ初の製品「Pimax Crystal QLED」をお披露目した。
Pimax Crystal QLEDの最大の特徴は、解像度8K相当の一体型ヘッドセットであるということだ。発表会での説明によると、Crystalのディスプレイの解像度はヨコ5760画素×タテ2880画素。画素数トータルでは既存の「Pimax 8K X」と同等だが、画素密度と視野角のトレードオフで画素密度は8K Xよりも高くなる。
CrystalのディスプレイパネルはQLED(量子ドット発光ダイオード)とmini LED技術を導入し、搭載するHDR(ハイダイナミックレンジ)アルゴリズムは色空間をより正確に、コントラスト比をより心地よい具合に調整し、ワイヤレスモードでもセミプロ級の高解像度が維持できる。
もう一つの注目ポイントはCrystalが初めて交換可能なレンズモジュールを採用したことで、シャープネスや視野角が調節できるようになった。さらに屈折度も調節できるようになり、レンズ度数−7.0Dまでの近視用メガネを使用するユーザーはメガネなしでヘッドセットを装着できる。
光学的には非球面ガラスレンズを採用したことで透過率を上げ、迷光(不要な反射や散乱)をさらに減らし、歪曲収差を抑える。レンズはブルーライトやほこり、反射を除去する3種のコーティングが施され、耐久性に優れ、キズにも強くなり、目も保護してくれる。
チップはクアルコムの「Snapdragon XR2」とPimax特注のPC用VRエンジンによるデュアル構成となっている。
カメラは4つ搭載しており、ワイヤレスモードでは6DoF(頭の傾きと回転に加え、前後・左右・上下の移動を検知できる)に対応し、アイトラッキング(視線計測・追跡)や瞳孔間距離の自動調節などの機能も備えている。
データ転送では60GHz帯の無線データ通信を行う世界最小のVR用ワイヤレス受信機を発表。強力な耐タンパー性(解析・改ざん防止能力)を有し、パソコンから3〜5メートル以内ならユーザーはフレームレートの低下はほとんど感じられないという。
エコシステムの構築も着実に進めている。コンテンツ開発者を技術面でサポートしており、VR 3.0のコンテンツ配信プラットフォーム「Pimax Store」で各種アプリがリリースできるよう支援していく。
(翻訳・山下にか)
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