中国の国際教育系スタートアップ、将来有望株の5社

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中国の国際教育系スタートアップ、将来有望株の5社

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国際教育分野で将来有望なスタートアップを36Kr編集部がピックアップした。今回取り上げる5社は、主に小中高生を対象としたカリキュラムや、留学準備プログラムなどを手がける初期教育プロジェクトだ。

萌塔教育(MOTA SCHOOL)

小中学生を対象としたオンライン国際教育学校。これまでにエンジェルラウンドで「経緯創投中国(Matrix Partners China)」の、プレシリーズAで「XVC」の出資を受けている。現在は、シリーズAでの資金調達を準備中だ。

基本状況:2018年初めに創立。授業は外国人教師による録画授業と中国人教師によるライブ授業の2種類で展開する。外国人教師は英会話を担当し、リスニングや会話力に重点を置く。中国人教師による授業は1クラス4人の少人数制で、英語、人文社会、自然科学を教えている。

教材・教師:IB(国際バカロレア)に基づいたカリキュラムや教材を独自に開発している。中国人教師はほとんど留学経験者で、いずれも2週間の研修を受けている。

差別化ポイント:ネイティブ講師による授業は会話力が伸びる一方で、体系的学習から乖離する傾向があるが、萌塔の授業ではリスニング、スピーキング、リーディング、ライティングのすべてを体系的に学べる。

顧客獲得:ターゲットユーザーは主要都市から地方都市まで分散しており、本格的な宣伝活動には至っていない。

組織:創業者の王健聡氏は、家庭教育関連メディア「藍橡樹(Blue Oak Education Group)」の元CTOである。

関連データ:1人当たりの費用は年間9000元(約14万4000円)。2019年の売り上げ目標は6000~7000万元(約10億~11億6000万円)。

菠蘿在線(Boluo Zaixian)

これまでにエンジェルラウンドで経緯中国から出資を受け、現在はプレシリーズAでの資金調達を準備中だ。

基本状況:マンツーマンのオンライン教育。IBのほか、アメリカのAP(大学レベルの早期履修課程)、イギリスのA-Level(大学進学準備課程)に対応する。

教材・教師:教師は国内外の名門大学卒業生を中心とする。就業前研修も行っている。

顧客獲得:体験入学、口コミ、インターナショナルスクール教師からの推薦、業務提携などを経由。

組織状況:従業員数約100人。創業者の葛思琪氏はUCLA卒業後、「精鋭教育(OneSmart Education Group)」国際部を経て現在に至る。

関連データ:2019年の売り上げ目標は1億元(約16億6000万円)である。

学覇山丘(Xueba Shanqiu)

インターナショナルスクールの生徒対象のオンライン教育。エンジェルラウンドで資金調達を準備中。

基本状況:小中高生の英語、数学指導を行う。IB、A-Level、IGCSE(英国義務教育修了資格の国際版)に対応。マンツーマンクラスからや少人数クラス、多人数クラスまでを設けている。

教材・教師:常勤教師10人はほとんどが米国名門大学出身であり、他に7人の非常勤教師が在籍する。

顧客獲得:ショート動画アプリ「TikTok」、Q&Aサイト「知乎(Zhihu)」を利用しており、数十万のフォロワーを獲得している。また、微信(WeChat)公式アカウントを通じてイベントも主催する。

組織状況:創業者の郭博文氏はハーバード大学教育学修士号を取得後、オンライン英語教育機関「厦門新東方英語培訓学校(xm.xdf.cn)」でカリキュラム考案などを担当した経験を持つ。

関連データ:受講料はオンライン多人数クラスで1時間200元(約3300円)、オフライン少人数クラスで1時間400元(約6600円)。年間売上高は300万元(約5000万円)を超えた。

GrowAlong

中国国内および海外の小中高生向けに、ショート動画を通じた交換学習の場を提供する。エンジェルラウンドで資金調達を準備中。

基本状況:中国人家庭と外国人家庭の間で、各自が撮影したショート動画をオンラインで交換し、それを元に相互に指導や学習支援を行う。交換学習サービスは無料だが、オプションの中国人向け英語レッスンは有料。

授業内容:1)ショート動画の交換学習:レベル別に設定されたフレーズを用い、発音や意味を学ぶ。2)ライブ動画の交換学習:30分の通話と30分の実践で構成。毎回決まったテーマに沿って行われる。

教材・教師:教師は修士号を取得(主に海外の大学)しているか、中国国内で英語教師を経験している。

顧客獲得:海外では関連機関との業務提携に加え、FacebookやTwitterなどでプロモーションを行う。中国国内では関連の教育機関や一部のインターナショナルスクールと業務提携。

組織状況:従業員は約20人。創業者の陳丹怡氏はハーバード大学で教育学修士号を取得し、過去にマッキンゼー・アンド・カンパニー最年少のアナリストとして活躍した。

派歩教育(Pebble Education)

留学準備に特化した教育機関。現在エンジェルラウンドで資金調達の準備中。

基本状況:2018年に設立され、留学予定の学生向けに学術論文指導、サイエンス系競技の国際大会対策指導などを行っている。授業形式は録画授業と実地の個別指導を組み合わせている。夏季・冬季長期休暇中のスクーリングも実施。

顧客獲得:留学エージェントとの業務提携、インターナショナルスクールの推薦など。

差別化ポイント:1)中国科学院上海生物学・細胞生物学研究所、応用物理研究所、復旦大学、蘇州大学など多数の著名研究機構の教授陣と連携し、受講生を教授らの研究活動に参加させることで、国際水準の論文を執筆できる知識や技術を育成する。2)サイエンス系競技の国際大会へのエントリー資格取得を支援。

組織状況:従業員数15人。創業者兼CEOの呉一凡氏は、「新東方教育科技集団(ニュー・オリエンタル・エデュケーション・アンド・テクノロジー・グループ)」で留学市場を担当した。

関連データ:1人当たりの費用は平均3万元(約50万円)。
(翻訳:小林香奈子)

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