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【新華社西安7月6日】中国陝西省西安市にある西北大学で、2本のロボットアームが兵馬俑の周囲を180度ずつ移動し、文化財の形状や質感などを表すデータの収集と合成を行った。作業はワンクリックで始まり、数分で終了した。
ロボットは同大学の許陽(きょ・よう)講師が1年がかりで開発した「文化財外観情報急速収集モデリング装置」。アームにスキャナーが搭載されており、取得したデータの合成と保存も担う。航空宇宙産業で使われる技術を応用した。
許さんは「ロボットアームは長さが1.5メートルあり、データ収集を自動化し、人の介在を減らすという点で大きな強みがある」と説明。文化財を回転させることなく、アームを使い距離を取って撮影するため、負担や損傷を最小限に抑えることができるという。
デジタル化したデータ収集方法は、作業の効率や精度を大幅に向上させた。許さんは「画像の解像度は非常に高く、点群の点間隔は最小で0.1ミリに達する。テクスチャー情報の解像度はさらに高く、0.05ミリとすることも可能で、全工程を終えるのに10分もかからない」と語った。
同様のデータ収集方法は、中国国家博物館(北京市)などで順次導入される。(記者/孫正好、蔡馨逸)
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