パノラマカメラ業界の雄「Insta 360」、シリーズC +で数十億円の資金調達

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360度パノラマ式カメラメーカー「Insta360」はシリーズC+で「麦高控股(MG HOLDINGS)」、「華金資本(Huajin Capital)」、「朗瑪峰創投(Everest Venture Capital)」から数億元(約数十億円)の資金を調達した。今回の調達資金は、製品の研究開発、マーケティング、販売チャネル拡大、ブランド認知度向上に活用される予定だ。

同社は2014年にエンジェルラウンドで「IDG(International Data Group)」と「創業邦(cyzone.cn)」から数百万元(約1000万円)、2015年3月シリーズAで「啓明創投 (QIMING VENTURE PARTNERS)」から800万ドル(約8億8000万円)、2016年3月シリーズBで「迅雷網絡(Xunlei Networking Technologies)」、啓明創投、IDGから数億元(約数十億円)の資金を調達した。また、2016年7月に蘇寧控股集団(Suning Holdings Group)からの戦略的投資を受けている。

2014年9月にInsta360は創立された。360度パノラマカメラを出発点に、一般消費者向けとプロ向けの2種類の電子製品ラインアップを展開している。同社製品は旅行、娯楽、メディア、ライブ配信、スポーツ、ストリートビュー、不動産など、法人向け、消費者向けを問わず多様なシーンに活用されている。

Insta360は消費者向け電子製品を主力としており、新型カメラ(360度パノラマカメラ、3D立体カメラ)、アクションカメラ、携帯電話アクセサリーなどが含まれている。今年、米ラスベガスで開催されたデジタル技術の総合展示会「CES 2019(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー2019)」で、同社はiPhoneに装着できる360℃カメラ「NanoS」と、手ブレ補正機能が搭載されたアクションカメラ「ONE X」を出展した。さらに3月13日、VR撮影に対応した折り畳み式カメラ「EVO」も発表した。折り畳んだ状態で360℃撮影、広げた状態で180°3D撮影が可能だ。

創業者の劉靖康氏は、36Krの取材に対し「消費者向け製品では特にアクションカメラに注力している。手ブレ補正、画素、メモリ、バレットタイム撮影などの特殊効果といった機能面を向上させるのみならず、マーケティング開拓にも力を入れている」と述べた。また、2018年に発売された初代「ONE」以来、ONEシリーズの売上高は同社製品の総売上高の半分以上を占めており、海外売上高が全製品総売上高の75%を占めているとも明かしている。ONEシリーズおよびONEXシリーズは、米アクションカメラ大手「GoPro」をベンチマークとしており、中長期的には旅行者、エクストリームスポーツファンをターゲットユーザーに、市場開拓を強化していくという。

Insta360 OneX

プロフェッショナル向け製品に関しては、先日の「CES 2019」で、8つのレンズを搭載した11K画質 のVR撮影が可能な「Titan」を出展した。販売価格は約10万元(約160万円)だという。また、「Pro」シリーズは、撮影スタジオ、映画会社、メディア、高等教育機関などを含む1万あまりの顧客に愛用されている。Titanシリーズも数百台規模の売り上げを出しているという。

Insta360 Titan

ビジネスモデルにおいては、Insta360は当面、消費者向け電子製品中心としたハードウエアの販売に焦点を当てる。劉靖康氏によると、「当社は主要国のほとんどに販路を持ち、スポーツや旅行関連のユーザー群向けにオンラインとオフライン双方で、KOL(キーオピニオンリーダー)のネットワークを構築している。具体的には、オンラインでは100以上の代理店と200以上の小売店、オフラインでは4000以上の小売店と500店のアップルストアを網羅する販売ネットワークだ。中国税関のデータから見ると、当社は消費者向けパノラマ式カメラで世界最大の市場シェアを持ち、プロ向けカメラ製品の世界市場シェアは80%を超えている」という。
(翻訳:小林香奈子)

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