バイトダンス、21年の純損失急拡大から回復の兆し。経費削減で

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動画投稿アプリ「TikTok」など運営するバイトダンス(字節跳動)が中国ネット大手の中でも一、二を争う実力を備えているのは間違いない。そのバイトダンスは現在、厄介な問題に直面している。

同社が従業員向けに公開した最新の決算資料によると、2021年の売上高は617億ドル(約8兆9900億円)と前年比で80%近い大幅増となった。一方、純損失も87%以上増加し、849億ドル(約12兆3700億円)と驚異的な額に膨らんだ。海外メディアが報じた。

売上高の急増を帳消しにする要因となったのは、研究開発費146億ドル(約2兆1200億円)、販売・マーケティング費192億ドル(約2兆7900億円)、転換証券の含み損756億ドル(約11兆円)など。

しかし、2022年1~3月期の売上高は前年同期比約54%増の約183億ドル(約2兆6600億円)となり、純損失は前年同期の291億ドル(約4兆2300億円)から約84%減少し、47億ドル(約6800億円)となった。同社は経費削減に取り組み始めたことを明らかにしている。

バイトダンスは世界最高の評価額を誇るユニコーン企業として知られるが、さまざまな事情により新規株式公開(IPO)計画は棚上げとなっている。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは22年9月、バイトダンスが株主に未公開株の買い戻しを提案したと報じた。買い戻しの提示価格を基に算出した同社の評価額は3000億ドル(約43兆7100億円)。同社の株式はこれまでに、流通市場で4000億ドル(約58兆2900億円)に迫る規模の取引が行われている。

コンテンツとアルゴリズムが鍵――抖音とTikTokのビジネス成功の裏側(後編)

(36Kr Japan編集部)

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